2月19日(日)のNHKラジオ第1の朝8時05分「音楽の泉」は、ブラームスのホルン三重奏曲変ホ長調作品40から始まった。「おお、この音だよ!」と、布団の中で唸ってしまった。洗練とはほど遠いが渋くて底光りのする懐かしい土臭いホルンの音!だからといって「古拙」というわけではなくてテクニックも見事。ちょっと録音が古い感じだが、誰が吹いているのだろうと興味津々で放送を聞いていると、それはチェコの名手でチェコ・フィルの首席ホルン奏者だったズデニェク・ティルシャルだった。ヴァイオリンはヨセフ・スークでピアノはヤン・パネンカ。


なかなから良い選択だと思う。録音は1976年。

ティルシャルは1945年4月29日生まれで2006年8月18日に61歳で急逝している。最近だとラデク・バボラーク(1976.3.16〜)が有名だが、チェコはホルン吹きの産地と言われるが、このティルシャルはまさにその代表的な存在だったのだろう。


なおこの「音楽の泉」は、2月25日(土)午前5時にNHKFMで再放送され、そのまま聴き逃し配信として1週間聞くことができる。