久しぶりにマズいラーメンを食べた。銀座の路地裏の行列店として伝説を作ったあの「ラーメン 篝(かがり)」の六本木ヒルズ店である。

まず、現金が使えないという自動券売機(隣のラーメンAFURIも同様にキャッシュレス)でつまづいた。ラーメン屋で現金が使えないなどという蛮行がまかり通ってしまうアホくささに腹が立つ。しかもクレジットで決済しようとして自販機が故障し復旧まで10分。私が店長ならこの客のラーメン代は無料だが。悪びれる様子もない。食べる前から大幅減点である。


さらに店内に充満するイヤな匂い。煮干しと鶏ガラの入り混じった本当に嫌な匂いだ。テーブルの上も雑然としてあの銀座の「篝」の白木の清潔感からは程遠い。金曜日の夜でコロナ爆発的感染者増だとしても、客は3人。隣のAFURIは10人程度いる。ラーメン界の格では本来客数は逆のはず。


鶏白湯がウリの見せだが、今回は980円の煮干しSoba。まずなんとも嫌な煮干しのスープ。煮干しの下処理、たぶん頭の処理が出来ていないのだ。

玉ネギのミジン切りも効いていない。鶏肉ササミもジューシー感がまるでない。生ハム風チャーシューも今ひとつ。こりゅアカン。さらに麺もニュウメン風で美味しくない。なんで最近このニュウメンタイプが流行しているのだろうか。褒められるのは高級感のある海苔だけ。

980円という価格を考えると49点というここ5年間の最低点。


「ラーメン 銀座 篝」は現在銀座6丁目本店、大手町、池袋、札幌に店を構えるチェーンになっているがこの六本木店並みなら、行列の絶えない本店のレベルも怪しいという評価になってしまう。