連休中のアマチュアオーケストラ鑑賞の第3弾は榊真由指揮のオーケストラオブスプリング(5月7日土曜日14時)。ちょっと悩んだのは場所が新小岩の江戸川区総合文化センターであること。さすがに遠い。しかし、運動がてら行ってみることにした。


江戸川区総合文化センター大ホールは1階、2階で

席数は1497席。1階11列センターで聞いたが音響は悪くはない。市松模様配置で入りは600人ぐらいか。


遅れそうだったので、新小岩の駅からタクシーを使う。660円。歩けば15分はかかりそう。

さて、第1曲はカレリア組曲。アマチュアオーケストラの宿命なのか、冒頭のホルンがちょっとやり直した方がいいのでは、と思うほど酷かった。

「魔弾の射手」序曲とか、マーラー交響曲第9番とか、ホルンで始まる曲をなんで選ぶのか疑問。

このオーケストラ・オブ・スプリングは、この連休中に3つ聞いた中では、最もアマチュアっぽいオーケストラだ。団員のほとんどが20歳台という若いオーケストラでもある。

演奏だが、その後もホルンは不安定なまま。よく聞くとホルンだけでなく金管類は不安定だ。



2曲目はグリークのピアノ協奏曲。独奏者の高橋優介が素晴らしい演奏で楽しめた。これはプロのオーケストラでも立派に通用するレベルだ。久しぶりにグリークのピアノ協奏曲を聞いたが、シューマンのピアノ協奏曲の同工異曲と言われるが、北欧の抒情が漂う名曲であると改めて感じた。


15分の休憩の後は、シベリウスの交響曲第2番。

まあ、いろいろと不満はあるが、徐々に盛り上がっていく曲で、最後は燃え尽きるような曲想通りの大熱演。素晴らしい!アンコールはグリークの

ホルベア組曲から第1曲前奏曲。

なんだかんだ言ってもアマチュア楽団の精一杯の熱演に大拍手である。やはり今回も楽しめたコンサートだった。指揮者の榊真由は2時間のコンサートの間、全く笑顔を見せなかった。それはそれで悪いことではないが、指揮者という一種の客商売ではどうなのだろうか。