昨夜、NHKBSのプレミアムシアターで、メシアンの「世の終わりのための四重奏曲」(2020年8月28、29日にポーランドでの収録)を視聴。イザベル・ファウスト(ヴァイオリン)、ジャン・ギアン・ケラス(チェロ)、ピエール・ローラン・エマール(ピアノ)、イェルク・ヴィトマン(クラリネット)の名手4人による演奏。かなり構造的で分析的演奏で、この曲に私が期待する神秘的にして不思議な抒情性を感じさせなかった。ちょっと不満だっが、エマールの主導なのかな?

ただし、ヴィトマンの独奏による第3曲目「鳥たちの深淵」と第5曲目のケラスの独奏をエマールが伴奏する「イエスの永遠性に対する賛歌」は素晴らしい名演で大満足。要するにヴィトマンとケラスの2人と、エマールとファウストの2人の音楽性がちょっと異なる四重奏だったということなのかな?