TV録画で映画「痩せゆく男」(1996年トム・ホランド監督 92分)を見る。原作スティーヴン・キングの風変わりなホラー映画。作り方が巧いのか最後まで引き付けられっぱなし。写真のように体重135Kgの弁護士(ロバート・ジョン・バーク)が不注意から女を車でハネてしまい、その父であるジプシー長老から呪いをかけられる。その呪いは「死ぬまで痩せろ!」。「痩せられるなら死んでもいい」という拒食症女子が蔓延する現代への皮肉も込められているのかな。
弁護士はいくら食べてもどんどん痩せていく。
いよいよ痩せていく弁護士(写真上掲。同一男優!)。体重は60Kgを切る。そして、呪いを解くべく立ち上がるが...。特殊メイクは「ドラキュラ」「ミセス・ダウト」「マスク」「スリラー」「ベンジャミン・バトンの数奇な人生」などを手掛けたグレッグ・キャノム。
他に原作者のスティーヴン・キングがドラッグストアの店主で出演(写真上掲)。カメオ出演ではなく、ドラッグストアで前出のジプシーの長老に薬を売るシーンに登場するのに加え裁判所での証言シーンにも登場するなどかなり本格的な出演だったのには驚いた。なお1999年にはキング自身が車にはねられて重傷を負い足に障害が残った。