元日の定番と言えば、ウィーン・フィルによるニューイヤーコンサート。晩飯の後は、これを聞かなきゃ年が明けない!今年の指揮者は、初登場のアンドリス・ネルソンス。ラトヴィア生まれの41歳。アメリカではボストン交響楽団、ヨーロッパではライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽のそれぞれ首席指揮者。さらにビッグなポストを狙っている野心家だと思う。

今回のワルツ、ポルカはかなりアクセントが強く、味の濃い演奏。さらにニューイヤーコンサートでは初めてではないかと思われるベートーヴェンのコントラダンスなんかも演奏された。そう今年はベートーヴェンの生誕250周年なのだ。またネルソンスは指揮者への転向前はラトヴィア国立歌劇場の首席トランペット奏者だったが、その妙技も披露された。
しかし、このベルベットの舞台衣装はどうだったのかしら?まるで熊という感じだけど。

しかし、平和というのは本当にいいもんだなあ。そしてウィーン・フィルというのは本当に素晴らしいオーケストラだなあと今年も感心させられた。エキストラなのかいやに美人奏者が多いのも大変結構。

なお、来年の指揮者は、リッカルド・ムーティに決定した。なんとも変わり映えのしない人選だなあ。ウィーン・フィルが一番嫌う面倒臭い感じの指揮者だが、ニャーイヤーコンサートの指揮者としてだけでなく、よく指揮台に招かれているところを見ると、よほどウマがあうのだろうなあ。

有名指揮者では、現在ミラノ・スカラ座のシェフであるリッカルド・シャイーがニューイヤーコンサートの指揮者として呼ばれないのは不思議である。今後は、ベルリン・フィルのシェフのキリル・ペトレンコ、フィラデルフィア管弦楽団&メトロポリタン歌劇場のシェフのセガン、ロイヤルコンセルトヘボウのシェフ就任が有望視されるパーヴォ・ヤルヴィなどの招聘が予想される。