もう30年以上も前に出版され、
絶版となってしまった本。
『さがしてごらんきみの牛』
がようやく手元にやってきてくれました。
もともとは「十牛図」と言って、
「禅」における「悟り」の教えを
10枚の絵で表したものなのですが、
それを男性視点ではなく
女性が描いた本と言うことで
とても関心があったのです。
イラストはどれも高彩度のパステルカラーで描かれています。
（私好みのテイスト
）
ページをめくっているだけで
優しい気持ちに包まれます。
それ以上に、
描かれている世界観にも
心の深い部分が誘われてゆく・・・
オリジナルの「十牛図」も素晴らしいのですが、
こちらはアプローチが女性的なので
小さな子供さんにも馴染みやすいかも知れません。
「悟り」なんて言うと、
どこか手の届かない、
雲の上の人だけに許された境地に思われますが、
「十牛図」で描かれている
「目覚め」のプロセスは
私たちの意識の中で、
毎瞬の内に、未来永劫、
絶え間なく起きていることだと思うのです。
恐らく「イラスト」を眺めているだけでも
無意識に作用して変容が起きるのではないかと・・・。
「十牛図」については、
主催している「読書会～花拾いの庭～」でも
いつか取り上げたいテーマです。
今日も最後までお読みくださり
ありがとうございます。＾＾
さとうみゆき
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