父の病室には、日に入れ替わり立ち代わり、
看護師さんをはじめ、理学療法士さん数名が
足しげく通ってきてくれていました。

 

 

「まったく、これじゃあ、ゆっくり寝てられやしない!」

 

 

と、モノが食べられないだけで、
後は”正常な病人”である父は
次第にイライラを募らせているのが
手に取るように分かりました。

 

 

私が最初に見舞った時点で
もう、入院して5日が経過していたのですが、
栄養も水も口からは摂取出来ていないのです。


私が父の立場なら、
とっくに発狂しているかも知れません。

 

 

母と私は、お昼を大概、
病院のカフェラウンジに行って食べるか、
朝、お弁当を作ってそこで食べるかのどちらかだったのですが、
なんだか「食べる」と言うことに対して
妙な「罪悪感」を感じるようになり、
父同様に「食」がどんどん細くなってゆきました。

特に母は、父以上に少し痩せてしまっていました。

 

 

私は「これではいけない!」と危惧し、
食べられない父は治療するより仕方がない。
でも母にはしっかり食べさせなくちゃ!と割り切り、
(自分も食欲はなかったですが)
とにかく母と一緒に無理してでも「食べる」ようにしました。

 

人間って、不思議ですよね・・・。

 

 

誰かが「美味しい、美味しい」って目の前で食べてると
自分もつい食べてしまう。
 

 

次第に母の「食べる」ことへの「罪悪感」も薄らいだみたいで、
朝・昼・晩と、しっかり食事をするようになりました。

 


 

患者ご本人ももちろん辛いのですが、
苦しんでいる「状態」を見続ける側も別の意味で、
もしかしたらそれ以上に、
精神的にはキツイのかも知れません。
(確か、2匹のおサルさんのストレスを見る実験で、
電流を流されてるおサルさんではなく、見ているおサルさんの方が
ストレスレベルが高くなった・・・そんな結果だったような・・・)

 

 

 

私がお見舞いに通い始めてから1週間経っても、
父の状態にはこれといった変化がなく、
週末を迎えようとしていました。

 

 

 

 

 

今日も最後までお読みくださり
ありがとうございます。^^

さとう美雨

 

 

 

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