学生時代、テスト前になると
あなたはこんなことってありませんでしたか？
あなたは毎回”代返”なども頼まずに
まじめに授業に出席しています。
もちろんノートもきっちりとっていて、
なおかつ、そこには、
自分で掘り下げた知識なども
細部に渡ってメモしています。
そんな時、同じクラスのAさんから、
「お願い！〇〇さん！ノート見せてくれないかな？困ってるの！」
と必死な形相で頼まれます。
Aさんは普段からあまり授業に出てこなくて
誰かに要領よく代返を頼んでは、
仲間を誘ってカラオケに行ってしまうのです。
少しモヤっとしたけれど、
あなたは「今度だけだからね！」と
Aさんにノートを貸します。
Aさんは
「ほんと、ありがとねー！恩にきるよー！」と、
何度も頭を下げて去ってゆきました。
驚いたのはその翌日のこと。
なんと、Aさんがあなたのノートを
仲の良い友人の人数分コピーして
得意げに配っているではありませんか！！
更には、Aさんの仲間内以外のBさんも
「そのノートすごく見やすそう！私にも
コピーしてもらえないかな？」
なんて懇願されています。
それを聞いたAさんは、
「いいよ～。待っててね、すぐにコピーしてくるから！」
とにこやかに応え、
頼んだBさんは、
「Aさんってほんと心広い～！！ほんとありがとう～！」
と、Aさんを神様を見るような目で見つめています。
そのノートは自分のものなのに、
BさんとAさんとがなぜか親密になってる？！
それを見たあなたは、
天が落ちてくるようなショックと
なんとも言えない徒労感を感じていますが、
時すでに遅し・・・。
「私っていったいなんだったんだろう？」
「バカみたい！」
と、Aさんに大切なノートを貸してしまったことを
後悔し、何より自分への怒りで
腹の中が真っ暗になってしまうのでした。
なのに、Aさんからテスト後に
「〇〇さんのおかげで無事に乗り切れたよ、
ありがとう♡」
なんて言われてしまったら、
表面的には、
「うん、役に立ってよかったよ！」
なんて返事をしながら、
そんな自分にもっと自己嫌悪してしまう。
＊
昨今は、「シェア」の時代。
持っている情報を
ひとり占めしている人は
循環を拒絶しているから
「豊か」にはなれないとか、
「貧乏マインド」だとか言われてしまいますが、
その情報の「価値」の見積もりを
間違えてしまってはいけないなと
自戒を込めて思うようになりました。
特にあなたが「シンクタンク」タイプの場合は、
自分が持っている「情報の価値」を
見直してみることをおすすめします。
思っている以上に「低く」見積もっていませんか？
「シンクタンク」タイプの人と言うのは、
自分が培ってきた情報を
何年も何年も吟味したり
検証したり、経験から分析して、
「これが今の私のデータベース」
と言う形での情報の蓄積をしています。
一方、これとは対極なのが
「デイトレーダー」タイプ。
「デイトレーダー」タイプの人にとって
情報は「生もの」。
速さと鮮度が何より大事です。
その情報が仮に明日には
「間違ってました！」となってしまったとしても
そこはあまり問題視しません。
その瞬間、「これ、欲しかったの！」とか
「驚いた！」とか「すごーい！」と
人から言ってもらえることに
快感を覚えているので、
あらゆる方向に情報網を張り巡らせては
キャッチーな情報を得ることに注力します。
手段は選びません。
実は、どちらのタイプも世の中にとっては
必要で、どちらもいるから
この世は面白おかしく回っています。
でも、問題は、
両者の「情報」に対する
価値観のとらえ方。
「シンクタンク」タイプの人にとっては、
経験を通した
「情報の蓄積」そのものが
既に「価値」なので、
それを「デイトレーダー」タイプに
単なる毎日の旬の「取引」で済まされた時、
感情的には穏やかではなくなります。
でも「デイトレーダー」タイプにとっては
そこで「不快」になられる意味が分からない。
だって情報をシェアして
人に喜んでもらうことが、何よりも正義だから。
ではどうすれば良いのでしょうか？
「シンクタンク」タイプの方は、
情報の蓄積そのものが「価値」ですから、
（世の中がシェアの時代だからと言って）
むやみやたらと「シェア」する必要はありません。
むしろ、ちゃんと「黙る」ことで、
その情報の価値はより吟味され、
純化されると思っていい。
そして、その情報は「ここぞ」と言う時に、
出来れば同じ「シンクタンク」タイプの方と
共有することをお薦めします。
そうするとどう言うことが起きるか？と言うと、
より掘り下げられた精度の高い情報の場が
新たに構築されます。
そのような場に価値を感じてくれる人が
じっくり、じっくりと集まってきて
いつしかより大きな「シンクタンク」となる。
集っている人も結果、満たされます。
で、もし悪気の無い
「デイトレーダー」タイプの方が
情報を欲してきたとしたらどうでしょうか？
その時は、
しっかりとした「対価」を得るようにして
情報を開示すれば良いのです。
（これ、実際のシンクタンク組織も同じですよね。）
そうすることで、あなたの大切な「情報の価値」が
守られます。
純粋な「デイトレーダー」タイプの方なら
そこで快くそれ相応の
対価を支払ってくれるはずです。
（なぜなら、鮮度の高いものをシェアするのが
彼らの純粋な歓びだからです。）
もしそうではなくて、
「何それ！ケチ！今はシェアの時代でしょ？
この貧乏マインド！」なんて
影口を叩くような人だとしたら
その人は「搾取する」人、
単なる「奪う人」ですから
今後お付き合いしなくても
大丈夫です＾＾
「情報」の「持ち方」「扱い方」にも
タイプによって得意な方法があると思うのです。
そこを見抜いて
違うタイプの方とも
上手くお付き合い出来たらいいなと
思っています。
今日も最後までお読みくださり
ありがとうございます。＾＾
さとう美雨
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