任務の説明
 
「今回の敵、厄介なんだよね。毒を持ってるんだけど魔法や薬での防御や治癒もできないから」
「え……では、どうするんですか? 遠距離戦でしょうか?」
「そうなるね。だから必然的にチェイニーとリィスがそっちに回ることになる。ただ……敵の数も読めなくて取りこぼした時が怖いから、リュールがついててくれる? お前、体質的に毒に強かったよね」
「はい。接近戦で敵を一掃します」
「俺はロア様につくよ」(⚠️またはエルにつく。要検討)
 
 
 
ヴェルディアの近く?の敵のアジトみたいなところに向かう一行
 
「あれも……《寄生》された人間?」
 
 
「なぁリィス、あれ……フィーノさんの弟じゃねぇか……?」
「うそ、そんな……でもあの髪と火傷の跡は……それにブレスレットも……」
「間違いねぇよ。あれ、フィーノさんの弟だ……」
 
 
 
「リィス頼む、魔法出してくれ! このままだとこいつら全員街まで降りてきちまう!!」
「無理、無理よ、フィーノさんの弟さんを殺すことなんてできない……」
 
 
襲い来るブランにチェイニーが弓を放つ。敵三体中二体は心臓に刺さり息絶えたが、ブランだけ心臓から外れて刺さる。リュールはチェイニーとリィスが取りこぼした敵を食い止めるのに必死。
 
(くっそ……外した)
 
「リィス、悪いっ……!」
 
 
「……ごめんなさい…………っ」
 
 炎を纏わせた手を自身の正面へ突き出す。震えていたが外すことなく標的を焼却した。
 
せめて別人であってほしいというわずかな可能性に賭けて焦げついたブレスレットを見遣ると、そこにはフィーノからよく聞いていた名が彫られていた。目を背けることは、できなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
第一部隊室で落ち合う約束であったが、来たのはチェイニーとリュールの二人だけだった。
 
「——リィスは?」
「先に帰るって」
「……そうか」
 
 
「……やっぱ俺、リィス探してくる」
 
なんて声かけりゃいいかわかんねぇけど、と言いながら俯くチェイニーにいつものような覇気はない。
 
「おれも行く。……リィスにあのような思いをさせてしまったことは、おれの責任でもあるからな」
 
黙るアゼル、サズ。
わかっているのだ。アゼルはフィーノを殺した張本人だから自分に声をかける資格はないと思っている。チェイニーとリュールは、あのときリィスがブランを殺さないように動くも叶わなかった。サズには人を殺した経験すらないため声のかけ方がわからず、悲壮の中の少女に声をかけられないでいる。
 
「俺が見てくるよ。リィスのことだから下手なことはしないと思うけど、一応」
「カイシさん……ありがとうございます。自分たちが不甲斐ないばかりに……」
 
 
 
 
 
黄昏時の夕焼けの中、うつむきながらヴェルディア内を歩くリィス。行く先々はフィーノとよく行ったカフェ、任務帰りに星を見た場所、など思い出深いところ。巡った場所はフィーノ&リィスが現れたかと思えばフィーノの姿が霧のように消え、リィスだけ残る。
ひとつ巡るごとにお団子ヘアは少しずつ崩れ、最終的には完全にほどける。
ひとつ巡るごとに(ごめんなさい)とモノローグ。
 
ひとしきり歩き回ったところでいろいろなものが込み上げて来て、人気のない場所に座り込んで涙を流すor歩きながら
それまでモノローグだったのが声に出して「ごめんなさい……ごめんなさい……」
 
 
⚠️以下は妄想⚠️
※アゼルがまどかさんに、デレクとフィーノを殺したことをすでに打ち明けているものとする。
※アゼルはフィーノを殺した張本人なのでリィスに何と慰めればいいのかわからない、チェイニーとリュールは先ほどの任務でリィスがブランを殺さないよう努めたが叶わなかったので同じくリィスにかける言葉が思い浮かばない、サズはヒトゴロシの経験がない、以上から第一部隊内ではリィスに声をかけられる人間がいない。カイシはヒトゴロシに対しもはや躊躇はないが、上司としてリィスを導く言葉は言えそうなので、第一部隊の中では一番リィスを慰められる可能性が高い。
※でも一番寄り添った言葉をかけられるのは、目の前で大切な人を亡くしたハヤトくんなのでは?という気がするので(この頃には何度も友人として互いの世界を行き来しては親睦を深めてそうだし)、以下はハヤトくんが慰めに来てくれたパターンの妄想。
 
フレスくんに黙ってアイネクレストに来たハヤトくん、知っている魔力を辿って扉を開けたら泣いているリィスと目が合う。そのまま隣に座って慰めてくれて、だんだん落ち着いてくるリィス。
ハヤトくんが姉を亡くしたことを前々からリィスに打ち明け済みか、この時点で打ち明けるのか、あるいはまだ打ち明けないかは不明。
 
リィスの手を取って炎魔法をまとわせる。
炎魔法は誇りであると伝える。
 
「やっぱりリィスは笑ってた方が似合うよ」
 
「にこにこ人の話を聞いてくれて、楽しそうに自分の話をするリィスの笑顔ってさ、いいなって思うんだ。みんなも絶対そう思ってる。——もちろん、俺もだよ」
 
※リィス、息を引き取る直前のフィーノの言葉を思い出す
——私さ、にこにこ人の話聞いて、楽しそうに自分の話するリィスちゃんの笑顔、大好きなんだ。
——そんなリィスちゃんを好きな人、私以外にもいっぱいいる。ここにいるみんなだってそうだよ。