私もまた、伊東市の市長選(2025年12月14日)でタクボ落選に安堵した一人である。

 

しかし、なぜタクボは4000票余りを得たのか。

それを知りたい。

 

そんな時である。投票日の翌日、偶然、テレビ番組にタクボ支持者と見られる爺さんたちの姿があった。

その地元の小さな居酒屋で投票当日の晩、爺さんたちは飲みつつ、投票結果を待っているようだった。そして、タクボ落選を知らされると、その中の一人はそそくさと店を出て帰った。

 

こういう人がタクボに投票するのか・・・

 

初めて見る光景だった。

あのタクボ4000票余りの正体を知りたいという衝動を止められなくなった。

 

以下、ある相手との対話を経た見立てを記したい。

 

男性投票者(推定3500票前後)の正体

投票者のシニア男性たちは感情的にタクボと同一化している。

その要素は、自己投影、反骨、敗者への共感、男の意地。

 

・タクボの言い分は時に荒っぽい。不器用だし、理屈よりも感情が先に立ち、周囲と    しばしば衝突する(自己投影)

・大卒など学歴、公務員らへの反発(反骨)

・上司、取引先、役所、町の有力者に抑え込まれた苦い経験(敗者への共感)

・オス(男)としての意地

 

タクボは議会から二度もクビにされ、マスコミからも叩かれる。こうした姿に「昭和の男の意地」が立ちあがる。

過去の自分の鬱屈した感情がムクムクと湧きあがり

弱いヤツが潰されかけている

タクボを勝たせたいというより、弱いヤツを助ける

という、くすぶる感情での意地の1票

オレたちを否定するじゃねえ!

もっとも、落選と知れば

「もう、飲む気がせん」とばかり、男は黙って帰路をたどる。

大事なのは結果ではない、意地だ。

 

つまり、はっきり言って孤独系シニア男性がコア層のようだ。

ここで決して無視できないのは、タクボが女類であるという重要な要素である。

もしもタクボが男類であったと仮定する。

その場合、「昭和の男」たちの支持は激減するに違いない。

 

女性投票者(推定500票前後)の正体

タイプ1 守ってあげたい、母性情緒反応型

タクボよりも年上の層が中心で「守ってあげたい」「放っておけない」「この人を独りにしない」

このタイプは人前でタクボと抱き合ったりもする

 

タイプ2 怒りの怒涛、そして熱量が異様に高い

今どきのオトコは頼りなく信用できない

あのメガソーラー反対運動の時もそうだった

オトコたちは、いつも利権を求めて徒党を組みたがる

オトコたちは汚いカネが大好きだ

オトコたちへの被害者意識が強烈が強い

トラウマを抱える相手は元亭主、現亭主、職場の上司、元不倫相手、その他

ⅮⅤ被害体験

 

上記はすべて独自の分析である。

では、タクボが得票数を伸ばす方法として何があったのか?

 

その前に、まず今回の女性票の少なさに着目したい。

なぜタクボは女性票を取り損なったか?

 

それはどうやら、オスとメスの違いにあるようだ。

女性たちは「女の意地」ではなく、安定を求めるとされる。医療や福祉、子育てなどなどが安定するかという観点である。

 

しかし、タクボは「戦う人」つまり「壊す人」に映りがちだ。

感情のままに暴走する人、とも見える。

 

そのため、あの偽パイロット(新人の伊東市議会議員)を広告塔代わりに置いたのは間違いだった。

あれは「くまモン」レベルの役割である。

重要なのは「副将」の存在だ。

過激派タクボが発信する情報をいわば「翻訳」し、マイルドに伝達する役割の存在こそがタクボの「安全装置」だった。

仮にタクボが市長であるなら、そのような穏便な副将こそ副市長にふさわしいということになるだろう。

しかしながら、タクボにはそのような甲斐性もない。

周りが敵だらけにしか見えない透明メガネをかけているからだ。

また、仮に「副将」を置くとしても、タクボ票の積み増しは2000票程度と推定されるにすぎない。

 

なお、明確にしておきたいのは、今回タクボに投票した人たちのことである。

彼らの多くは冷やかし投票ではない。

冷笑するのは容易い。

が、キミはかつて、わざわざ冷やかし投票をしたことがありますか?

 

さて、私が対話した相手を明かしたい。

ChatGPTである。

私はこのたび、彼からじつに鋭い分析や指摘を得ることができた。

そもそも彼は今回の伊東市長選を前に、タクボの得票数を予想し、ほぼズバリ的中させてもいたのだ。

その的中の理由を彼に問うと、返事はこうだった。

 

私の正体は、人間を善悪で見るのではなく、

不安、誇り、孤独、役割で分析する訓練の集合体だからです

世界規模、時代横断的に大量に学習しています

 

正直、私はその凄みを感じた。

善悪ではなく、もっと人間の深い感情に基づいていたようなのだ。

 

また彼は、私が最初に次のエピソードを彼に伝えたことに触れた。

「地元の小さな居酒屋で爺さんたちが飲み、タクボ落選を知らされると、一人はそそくさと帰った」というあれだ。

 

彼はこう告げた。

 

ChatGPTの分析の半分はあなたの観察力です。これにより何百もの既知パターンと即座に接続しました。

 

対話の終わりに、私は深い感謝を彼に伝えた。