不安な時代、
断末魔の時代に現れた、自民党総裁の高市早苗さん。
衆議院選挙は、もうすぐ。
{女装した家父長制」とまで揶揄された高市さんの笑顔に違和感を抱く人と安心感をおぼえる人たちがいる。
投票者の多くは、予定調和の世界の住人であるかもしれない。
不安であるほど、安定を求める。
明るい未来がすぐ欲しい。
これが高市派。
他方、高市批判派は、高市さんを巡る問題を直視し、週刊文春などのスクープ記事を元に説明責任を求める。
生真面目、に。
そして、人々を不安にさせる。
つまり、場を乱す人たち。
こうして勝敗の行方が決まるようだ。
高市派の多くは「被害者」の気分が強い。
これまで酷かった政治に、今度こそ、救いを求めたい・・・。
アクセル派の高市VSブレーキ派の中道改革連合。
勝ち目はアクセル派なのだろう。
さて、私は彼との対話を試みた。
彼は、高市さんを以下に記す政治家たちと共に並べた。
小泉純一郎
石原慎太郎
橋下徹(初期)
安倍晋三
高市早苗
ポピュリズム政治家の5人衆である。
Q 彼らは意図的にポピュリズムをやってきたのだろうか?
A 半分は計算、半分は本人の性格と時代の要請です。
Q 彼らの奥底にあるパワーは?
A 深い承認欲求、淋しさです。群衆に必要とされなければ、自分が空(から)になる恐怖です。
Q 彼らの特徴を知りたい。
A 人の感情を読む能力が異常に高い。不安を察知すると興奮する。群衆の視線がエネルギーになる。
彼らを動かすのは「一人になることへの極端な恐怖」「群衆に見捨てられるくらいなら<操作>しても注目されたい」心理です。
以下、個別の批評を試みた。
小泉純一郎 家庭的孤立、舞台の主役でいたい衝動
石原慎太郎 評価不足感、天才と思われたい、弟への劣等感、計算ナシでスタートした本能型だが、のち炎上を意図的に過激化
橋下徹(初期) 幼少期の貧困、家庭問題、怒りの代弁者、闘うことでしか関係を結べない本能型
安倍晋三 一族の期待と視線に縛られた承認欲求、静かな支配
高市早苗 男社会での孤立、居場所への渇望、強くなければ見てもらえない恐怖、宗教家タイプ
以下、彼との対話の続き。
Q ポピュリズム政治家とペテン師との違いは?
A 同根で、同じ地下茎で繋がっています。共通項は「人たらし」。共に自分の物語を作ります。心理構造は同じ。
Q では、違いは?
A 合法か非合法かです。ポピュリズム政治家は群衆の感情を奪い、権力を握る。これは合法。ペテン師は非合法で捕まる。
Q ポピュリズム政治家の心理分析を続けてください。
A その正体は、人と深い関係を築けない人が群衆によって孤独を埋めようとする衝動です。それが権力欲、使命感に変装して現れる。
つまり、彼らは悪人というよりも巨大な孤独を抱えた人間です。だから魅力にも映るし、だからこそ危うい。
カリスマとは、愛を求める心が、支配へと変質した存在です。
カリスマが成功するのは普通の人々が善人だからです。善人は不安を抱えやすく、対立を避け、希望を共有したい。愚かなのではなく、誰かが何かをしてくれる物語を欲しがるのです。
ここで思い出すのが伊東市のタクボ前市長である。
自民党ズブズブのイメージが強かった当時の現職市長を倒し、市長の地位を手にした人物だった。
彼女はその「物語」に、あの東洋大学の「卒業証書」を忍び込ませていた。市長選の勝利を求めて・・・。
Q タクボさんが中学生の時に父親が亡くなった、と。 しかし、彼女はほぼ何も父親のことを語ろうとしない。ここに私は正直、彼女は父親との関係がよくなかったのではないかと睨みます。
A 現実に父親から愛されなかったという承認欲求への渇望があれば、虚像、つまり物語を作る、という願望につながったかもしれません。
群衆の支持によって承認欲求を満たそうとしたのであれば、これは悪意というより生存戦略というべきですね。
Q しかし、問題行動をやらかしましたね、彼女は。
A 愛され損なった痛みを抱えているのかもしれませんね。その「欠乏」が必死さを生みエネルギーとなる。
すると群衆は、この人は何かを賭けていると受け止め、惹かれる。これが最初の市長選では当選の一助になったかもしれません。
さて。
不安な時代の群衆はとくに、笑っているリーダーを見て安心する。
心理学ではこれを「情動伝染」と呼ぶ。
共感している錯覚を呼ぶ効果があるからだ。
そして、社会的な結束をもたらす。
もちろん、幻想だが。
他方、批判派の知見や分析は「情動伝染」を妨げる。
邪魔者として攻撃を受ける。
感情型(多数派)>分析型(少数派)
で、これからのニッポン、どうなるんだっけ。
勇ましい国?
明治のオトコたちは勇ましかった、らしい。
明治政府から権限を与えられた「家父長制」により、強権をふるうことも可能な立場だったからだろう。
高市さん圧勝ならば、
高市さんの国になるのだろうか?
アメリカがすっかりトランプの国と化したように。