直木賞作家の角田光代さんの書いた「八日目の蝉」を読みました。
この本のあらすじをざっくりと言うと、不倫相手の子供を誘拐して逃亡しながら育てるという話なんですが、あまりにおもしろくて一気に読んでしまいました。出産する前だったら、絶対に手に取らない本だったと思いますが、育児を経験してから読むと、主人公が慣れない赤ちゃんの世話をする場面や、子供との幸せな時間を過ごす場面なんかがものすごくリアルに感じられて、感情移入してしまいました。
そして読んだ後、まず思ったのは「私だったらこんな面倒なこと絶対にしない・・・。」でした。いくら不倫相手に思い入れがあろうとも、子供は他人。こんなに手のかかる育児を他人の子供相手になんて絶対できないだろうなあ、と思いました。自分がもともとそんなに子供好きではなかったからかもしれませんが、この点は主人公の気持ちがさっぱり理解できませんでした。どんなに怪獣のように泣きわめかれようと、顔面に積み木をぶつけられようと、耐えられるのはかわいいわが子だからなんだと思います。子供を思い、守ろうとする主人公の姿勢に胸は打たれたのですが、「不倫相手の子供にそこまで愛情がわくものなんだろうか?」というのが唯一の疑問でした。母性本能がめちゃくちゃ強い人だったらわくんでしょうかね?
