今回はインスリンの働きについてです。
食べ物のなかにはブドウ糖(=グルコース)という体を動かすためのエネルギー源が入っています。とくに米、パン、うどんなどといった炭水化物に多いですね
ごはんをよーく噛んでいると砂糖をつけていないのに甘く感じるのはブドウ”糖”が含まれているからです!
グルコースはお金のようなものです
私たちの体はグルコースというお金を細胞に払うことで、動くという商品を手に入れることができます。しかしこのお金を払う窓口はインスリンがいないと開きません。
つまり…
インスリンがでないⅠ型糖尿病の人はご飯を食べてもエネルギーを受け渡す窓口が閉まったままであるため、細胞にエネルギーがいかない
→体重が落ちてしまう
ということになるのです
また窓口が閉まって行き場のないグルコースは血液中にいるしかありません。
血糖値というのは血液中にどれくらいのグルコースがあるかを表すので普通(インスリンが出ている人=窓口が開いている人)は70~110ですが、糖尿病の人は窓口が開かないので中に入ることができず、600などと高くなってしまうのです。
少し前の投稿でのどの渇きが出ると書きましたが、これは血液中のグルコース濃度を水を飲むことで薄めてもとに戻そうとするからです。
また、水をたくさん飲むためトイレの回数も増え、尿からグルコースを出そうという方向にも働きます。
私が糖尿病と診断された日はのどが渇いてトイレに行くのを何度も繰り返していたため、家族は脱水を気にしてアクエリアスを飲ませてくれました。
でもスポーツ飲料は砂糖がたくさん含まれていて…
血糖値はますます上がり悪循環になっていたのだなぁと今になって思います
今日のポイント
・グルコースは体を動かすためのエネルギー源(通貨)です
・そのエネルギー源が通る道を開くのがインスリンです
・Ⅰ型糖尿病では窓口が開かないため、自分の体で作る以外の方法が必要です
次回はⅠ型糖尿病患者はどうやって窓口を開くの?というテーマで書きたいと思います
今回もありがとうございました