【原作感想58】きのう何食べた? 原作#47ネタバレかなりあります。 | a day in my life

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日々、思ったこと、感じたことをのんびりと書いていきます。

「あれ?そーいえば矢吹さん、最近せっかくのお弁当の日なのに

テンション低くないですか?」と早乙女ちゃん。

「……」

 

最初こそ、シロさんお手製のお弁当を喜んでいたケンジでしたが

すぐに疑問が浮かびます。

「……ねえ、どうして毎月一回、週末にお弁当必ずつくるの?

どこに行ってるの⁉ ねえ、誰と会ってんの⁉」

「え、えーと……」。

そうです。依頼人である今田さんと2人で、彼女の息子、大樹くんを

見守りに行ってたわけで。

 

それを聞いたタブチくん。

「えーー!月に一度も依頼人の女と2人で遊園地とか

水族館で弁当を⁉ ほとんどデートじゃないすか、それ!」

「わ~~~ん。言わないでよう~~。今はそれでも2~3ヵ月に

いっぺんくらいに減っているんだから~~~」。

 

シロさんがカッコいいと聞いていたので、タブチくんはその依頼人が

シロさんに惚れちゃったらどうするのかと煽ります。

「いっぺんしつこく追及したら、もんのすごくシロさんに逆ギレされて

それ以来、何にも言えなくなったのよ……」。

その時のシロさん。

「あのなあ、俺だって行かなくていいんなら行きたくなんかないの!

けど仕事なの!いっぺんだって“次のお昼ご飯は私が用意しますね”

と言ったこともない依頼人と一緒にな!」

シロさんとケンジの関係がこじれないか、ワクワク、キラキラしてる

タブチくん。好きだよね、こういう話。

ところで、ドラマは何で林田くんなんだろう?

2期にはタブチくんがキャスティングされるのかな……期待。

 

その日、テンション落ちたままのケンジが帰宅すると

「解放された~~~!」とシロさんが抱きついてきました。

「え、え、え~~~……?」

「キャッホー!3年越しの面倒な仕事から、これで解放されたぞ!」

 

3年間も続ければ、大樹くんも気づき始めていて、そのうち

遊園地という年でもなくなると、今のお母さんが大樹くんに

すべてを話したそうです。そして手紙とともに大樹くんの

ビデオレターを送ってくれたとのこと。

「情緒不安定だった私が、この3年間、先生と一緒に静かに大樹を

見守れたからこそ、あちらもこういう判断をしてくださったんだと

思います。本当に……先生のおかげです。本当に今まで

お世話になりました。ありがとうございました」。

深々と頭を下げてお礼を言う今田さん。

いくら仕事とはいえ、休日の付き添いを3年間も続けるなんて

弁護士さんって大変だね。しかもお手製のお弁当つきで。

 

「そんなわけで、これから俺の休日は完全フリーだ!

ケンジ!今度の土曜、お前の仕事が早めに終わったら

2人で夕飯どっか外へ喰いに行こう!俺のおごりで!」

この笑顔のシロさん、カッコいいわ~♥

「行っくーーーー!」

「ハッハッハ、なーーー!」

 

そして土曜日。

ケンジは早上がりができることになり、朝から何を食べに行こうかと

大盛り上がりです。

ピンポーン。そこへ宅配便が。今田さんからのクール便です。

開けてみると……。

ドーンと目に入ったのは、和牛サーロイン極上霜降り肉、しかも6枚。

「ケンジ、今日の予定変更。外食取りやめ、家でステーキな」

「うわ~~~~ん!」

「すまん、ホンットーにすまん」。

 

夕食のメインはステーキなんだけど、付け合せを何にするか……。

「ちゃんと全部洋風にしてよ!ステーキにおひたしとか酢のものとか

やだからね!ぷんだ!」と出勤していったケンジを思い出すシロさん。

付け合せは、さやいんげんのソテーと粉ふきいも、そして

簡単ピクルスとキャベツとベーコンのスープ。

お詫びの印に缶ビールもついてます(笑)。

シロさんとのデートがキャンセルになってがっかりして帰ってきた

ケンジも、ステーキの迫力に目を見張ります。

 

乾杯後、一口食べて「やっぱり、おいしーーーい……」と2人。

「なー、ケンジ、知ってるか?人間って肉、特に牛肉喰ったときだけ

脳内に何とかいう、シアワセ物質が出るらしいぞ……」。

「うわ~~ん、それわかるぅ~~~」。

おいしい食事に会話も弾みますが……。

食べすぎました。

「シ……シロさん、胸やけが……」。

「そんな訳で明日もステーキだからな、ケンジ……」。

年齢的なこともあるとは思いますが、それよりふだん、かたまり肉を

食べつけていない2人には厳しい、今田さんからのお礼でした。