オスカー | 坂本美雨 Official Blog

オスカー


相変わらず、マイケルが頭の中で響いてる毎日。


マイケルを好きになったのは13歳。

ばっちり、「DANGEROUS」の時代。


NYで現地の中学校に入ってすぐ、
一つ年上でマイケル好きのオスカー君にひとめぼれして。

オスカー君はNYに来たばかりの中国人で
英語がしゃべれなかった上に基本的にものすごくシャイだったけれど、
マイケル好き、というより
マイケル狂と言ったほうが正しいくらいで、

よく廊下で一人でムーンウォークを練習し、
シャイなくせに授業中でも突然ダンスを披露し、
学校でタレント・ショウみたいなのがあると
必ず出てきてマイケルを踊り倒す。

すぐ学校中で有名になったくらいの
マイケルマニアでした。

彼がもくもくと一人で練習する姿が本当にかっこよくて、
シャイな人をそこまで豹変させるなにかを知りたくて、
それをきっかけに私もマイケルにハマってしまった。

親に隠れて(なぜか秘密にしたかった)ダンスを練習するのはもちろん、
伝記を読みあさって学校でレポートは書くわ
美術の授業でマイケルの絵を書きまくるわ
自分も発表会に出て行って踊りを披露…
(ほんとはずかしい...時効だよねもう…)
とにかくどっぷり。


世界一美しい人だと思ってた。

オスカー君に恋してるんだか
マイケルに恋してるんだかわからなくなってしまった。


(ちなみにオスカー君とは、
2年間で両手で数えられるくらいしかしゃべれなかったです。
基本的には陰から見てるだけ。
言語の問題もあったし、
向こうも女の子と喋ってるの見たことないくらい
ダンスしてる時以外は超シャイだったし。
でも好きだって言うのは向こうも知ってたけど…)



「THIS IS IT」を観て、
マイケルを好きにならせてくれたオスカーのことを思い出してました。


元気でいるといいなと思う。
傷ついてないといいな。

もしかしたら高校に入ってマイケルをとっくに卒業して
忘れたかもしれないけど。

それでも絶対、あの頃の自分のことを思い出しているはずだし
身体が踊りを覚えてるに違いない。


オスカーにありがとうと言いたい。