新参者。 | LiveLoveLaugh

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多分ネタバレあります・・・。そうでもないかな・・・?





私の大好きな、なおかつ尊敬している作家、東野圭吾さん。


彼の作品の中では比較的新しい。昨年9月に刊行されたものです。

月刊の小説雑誌に連載されたのをまとめていて、9章でひとつの作品になっている。

ひとつひとつの章も、短編小説的に楽しめるのだけど、5章くらいから、本編がグワーっと動き出す感じがある。そして、なんだか前の章に戻ったりして読んでしまう。いったりきたり。

いつも思うのは、人物や背景設定がすごい。きちんと、というか鮮明。
今回は特に「日本橋」と舞台が限定されているのもあって、風景が目に浮かぶよう。
お煎餅屋、時計屋、瀬戸物屋・・・どれもこれもホントにありそう。


そして『新参者』最大の魅力でもある、主人公・加賀恭一郎。
東野さんの作品では、ガリレオ・湯川学と同等、個人的には上かな?の人気シリーズ(正確にはシリーズ、ではないんですが。)
クールっぽい刑事なんだけど、ただクールなんじゃない、切れ者。
かつ、犯罪の背後にある、心理にも目を向けられる刑事。加害者が「なぜ」犯罪を犯してしまったのか、周囲の人間の行動は「どうして」そうなったのか? 一歩引いた目線で事件の捜査に関わっている人物。「ただ逮捕すれば解決」ではないと思っている人。剣道で全日本チャンピオンだったことがある。


加賀恭一郎を、数年前に頭の中でイメージしていた時は、実写なら『竹野内豊さん』かな?って思ったいた。
今春、しかも『新参者』がドラマ化されると聞いて、誰が・・・?と思ったら
阿部寛さんだった。 ちょっとだけ年がイメージより上なんだけど、似合うかも。
久々に読み終わって「なるほど~さすが~」ってなれた作品なので(加賀恭一郎らしいなと)ドラマも楽しみ音譜
これから東野作品デビューする方は、『新参者』より過去の加賀恭一郎を読んでから、『新参者』をよむのが個人的にはオススメです。
『卒業』『どちらかが彼女を殺した』『私が彼を殺した』(殺しまくりですねにひひ
特にオススメは『眠りの森』『悪意』です。最近では『赤い指』もありますが・・・。
けっこうリアルな描写もあったり、苦手な人は苦手かもしれません。
ミステリー好きには絶対、オススメです!!


ちなみに文庫になっているものはほぼ制覇。ハードカバーのみのものと合わせてどうやら現在70作品あるようですが、(エッセイや絵本とかもある)私が読んだ57作品目が『新参者』でしたラブラブ


今のところ、3本指に入るのが『秘密』『容疑者Xの献身』『手紙』かな?
泣いた度合いで。ほぼ号泣。(涙腺弱くはなっているけどしょぼん

映画やドラマになっているものも多いけど、東野さんの原作がしっかりしているからかな?って感じます。