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「あれー?何勘違いしてるの?俺は、生チョコの続きを食べようって、言おうとしただけなのに。」
「なっ・・・。」
「あやかは、何を想像したの?」
「・・・・・・。」
「まぁ、いいか。」
奏は、真っ赤になって何も言えなくなった私を、軽々と抱き上げた。
担ぐんじゃなくて、お姫様抱っこで。
意地悪な顔で、私の顔を覗き込んでくる。
「なに想像したかは、部屋でじっくりと聞かせてもらうから。」
「言いませんっ。」
「そんな言えないようなこと、想像したんだ?俺と、そういうことしたかったのかー。」
奏はニヤニヤ笑いながら、私の部屋まで歩いて行った。
私はこれ以上、顔を見られたくなくて、奏にしがみついて顔を隠した。