【小説】本命チョコの行方(18ページ目) | 携帯小説作家~美羽(miu)~電子書籍にて好評発売中です

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「あれー?何勘違いしてるの?俺は、生チョコの続きを食べようって、言おうとしただけなのに。」

「なっ・・・。」

「あやかは、何を想像したの?」

「・・・・・・。」

「まぁ、いいか。」



奏は、真っ赤になって何も言えなくなった私を、軽々と抱き上げた。
担ぐんじゃなくて、お姫様抱っこで。

意地悪な顔で、私の顔を覗き込んでくる。



「なに想像したかは、部屋でじっくりと聞かせてもらうから。」

「言いませんっ。」

「そんな言えないようなこと、想像したんだ?俺と、そういうことしたかったのかー。」



奏はニヤニヤ笑いながら、私の部屋まで歩いて行った。
私はこれ以上、顔を見られたくなくて、奏にしがみついて顔を隠した。