【小説】本命チョコの行方(16ページ目) | 携帯小説作家~美羽(miu)~電子書籍にて好評発売中です

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ゆっくりと奏の顔が近付いてくる。
今って、良い感じだよね?

もしかして、このまま・・・?

チョコレートみたいに甘い、溶けるような・・・・・?


いい雰囲気の中、私は奏を突き放した。
奏はもちろん、びっくりした顔をしている。

私は、冷蔵庫に走って、さっき作り直したチョコを確認しにいった。
程よい柔らかさの、生チョコが出来上がっていた。

これ、どうしよう。
奏用だから、私は甘くて食べれないし。

困った・・・・。



「あやか?どうしたの?」

「チョコ、無くしたと思ってたから。さっき作り直したんだけど。」

「トリュフ?」

「んーん。時間なかったから、生チョコなんだけど・・。」

「食べるよ。ちょうだい?」

「でも・・・。」

「あやかのチョコなら、毎日食べても飽きないよ。」