【小説】本命チョコの行方(14ページ目) | 携帯小説作家~美羽(miu)~電子書籍にて好評発売中です

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私は、メッセージカードを見て、完全に思考が停止した。
内容は、こうだ。


「奏へ。チョコ食べてね。でも、今日は私もた・べ・て・ね。 あやかより」


これを、私が書いたと、良く思ったな。
そして、こいつの思考回路は菜々美ちゃんと同じなのか。

人のハジメテのタイミングを、決めないでほしい。


ワナワナと震えながら、奏を睨みつける。
奏は、私の言いたいことが分かっているのか、すでに反省モードだ。



「私が書くわけないでしょ、こんなこと。」

「おっしゃる通りです。」

「なぜ、すぐに気付かなかったの?」

「少々、舞い上がっておりまして・・・。」

「ほう。じゃあ、帰りのお買いものは、実際は何してたの?」

「・・・買い物してました。」

「本当に?変なこと吹き込まれてたんじゃないの?」

「その・・・、そういうことになったとき用の、準備の為に・・・。」