【小説】本命チョコの行方(12ページ目) | 携帯小説作家~美羽(miu)~電子書籍にて好評発売中です

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とりあえず、食器を片づけてソファに移り、奏の話を聞くことに。
奏はいまだに、状況がつかめておらず、頭の上にはてなマークが見える。

いや、実際にはないけど。
漫画だったら、確実にあるだろう。



「いつ、そのチョコ受け取ったの?」

「えっと、あやかが教室に入ってきて、みんなに配ってた時。」

「誰から?」

「俺のそばにいた、友達。」

「そいつは何で、私のチョコを持ってるの?」

「下駄箱で、あやかを見つけて、足元にあった紙袋からチョコを盗もうとしたらしい。」

「・・・それで?」

「それで、女子からチョコ受け取ったりしているあやかの目を盗んで、袋からチョコを取って教室に戻ったらしい。」

「それがなんで、奏の元に?」

「あぁ、えっと確かお前が女子にクッキー配ってるの見て、取ったチョコが本命で俺のだとわかったらしい。」

「・・・ほう。」

「それで、俺に渡してくれたんだけど・・・。」

「どうかした?そういえば、クッキー配ってる時、こっち見てたよね?」

「お前のメッセージカードの内容が・・・。」