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とりあえず、食器を片づけてソファに移り、奏の話を聞くことに。
奏はいまだに、状況がつかめておらず、頭の上にはてなマークが見える。
いや、実際にはないけど。
漫画だったら、確実にあるだろう。
「いつ、そのチョコ受け取ったの?」
「えっと、あやかが教室に入ってきて、みんなに配ってた時。」
「誰から?」
「俺のそばにいた、友達。」
「そいつは何で、私のチョコを持ってるの?」
「下駄箱で、あやかを見つけて、足元にあった紙袋からチョコを盗もうとしたらしい。」
「・・・それで?」
「それで、女子からチョコ受け取ったりしているあやかの目を盗んで、袋からチョコを取って教室に戻ったらしい。」
「それがなんで、奏の元に?」
「あぁ、えっと確かお前が女子にクッキー配ってるの見て、取ったチョコが本命で俺のだとわかったらしい。」
「・・・ほう。」
「それで、俺に渡してくれたんだけど・・・。」
「どうかした?そういえば、クッキー配ってる時、こっち見てたよね?」
「お前のメッセージカードの内容が・・・。」