今週土日も2つの見学会に参加してきました。


土曜日はM建設さんの構造見学会へ。


M建設さんの構造を見せていただくのは初めて。
 
外壁はそとん壁などの塗壁が多いM建設さんは『木摺り』という下地を用いています。


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 木摺りとは、漆喰などの塗壁の下地として用いられる薄い小幅板のことをいいます。

 木摺りは、間柱に約1センチメートルの間隔をあけて釘止めして使います。木摺り板は水平に並べるのが普通ですが、垂直や斜めにすることもあり、斜めに打つ場合は「嵐打ち」と呼ばれています。木摺りは、厚さ5~7ミリ、幅30~40ミリ位の杉材を用います。


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この板と板の間のすき間を空気が通り、高断熱全面通気工法を実現しているわけですね。


高断熱全面通気工法とは…外壁と内壁、および断熱材に空気を通す素材を使用し、建物全体に四季問わず常に空気が巡るシステムです。まさに「呼吸する家」です。



斜めの『木摺り』は制振面でも効果的なのだそうです。


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まだセルローズファイバーも吹き込み途中の段階で見ることができました。


柱と柱の間にセルローズがぱんぱんに詰まっていました。

柱は東濃檜が標準です。


この地域の気候に適した材料を使って、伝統的な建築工法を駆使し、現代の住まい方を実現するM建設さんの仕事がよくわかる見学会でした。


日曜日は大雨の中、A建設さんの完成見学会へ。
 

コンパクトながら、それを感じさせない工夫が随所にあり、シンプルでいいお家でした。


ここではいくつか見たいものがありまして。


それは、木製雨戸と戸袋。

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画像お借りしました

今、窓の仕様やその外側を何にするか(雨戸、電動シャッター、外付けブラインドetc.)を検討中で、理想は上の写真のような木製ガラリと戸袋なのですが、現実とのギャップ(予算や機能性)で迷っています。


私たちは伊礼智さんの建築(上の写真も)が好きで、A建設さんは伊礼さんとコラボしたり、伊礼建築を手がけていてかなり参考にさせてもらっています。←伊礼さんを知ったのはA建設さんのカタログでした。
 

今回のお宅も何か参考になるかなと思って見に行ったのですが、ここのお宅の戸袋はただの化粧で雨戸もシャッターもなしでした。。。


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この雨戸問題?に関してはもう少し勘考の必要がありますね。


あとA建設さんのもうひとつの特徴であるOMソーラーは、雨の日に行ったので効果は感じられませんでした。


OMソーラーにも惹かれますが、200万かぁ…うーん(笑)


それなら外壁をぜんぶそとん壁にするかな…伊礼さんも面積を2坪減らしてもそとん壁にした方がいいと言われているし。


電動シャッターやら電子キーやら、便利で高機能な設備も付けたいと思えばキリがないし、でもデザイン的には好きじゃないし、かといって防犯や防火にはお金をかけるべきかなぁとも思うし。


どこまで本当に必要なのか?デザイン性と機能性のバランス、コストパフォーマンス…いろんな面から考えないとなーと思います。