3月11日(日)東京文化会館へ。



東京文化会館は16日(金)から始まる 「東京・春・音楽祭」のラッピングデザインが施されていましたが、今回は都民芸術フェスティバルのバレエ公演。
都民芸術フェスティバル参加作品、日本バレエ協会の「ライモンダ」でした。
↓この日、チケットが届いた公演です。





毎年、3月に行われている、都民芸術フェス参加の日本バレエ協会の公演は2009年に初めて観てからほぼ毎年来ていますが、今年で9回目(2014年のアンナ・カレーニナだけは行かなかった)になります。
毎年、誰かしら知人が出演するので(チケット・ノルマもある事から)知人を通じてチケットを購入していましたが、今年は諸事情があり、初めて自力でチケットを取りました…が、これ正解だったかも。
出演するダンサーに頼むと、日時は選べるけれど、まず席が選べない。
その上、ダンサー割り当て席?なのか、周りの環境もイマイチで、ダンサーの教え子?と思われる親子連れとか、お付き合いのみで購入した方など=観賞マナーがよろしくない方々に囲まれる事が多く、そこにストレスを感じる事がありました。
今年はA席でしたが、2階L側の見やすい席の上、周りは純粋なバレエ・ファン(新国の米沢唯ちゃんファンとか)と思われる方が多かったようでした。ホッDASH!
来年も自力で取ろう。
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都民芸術フェスティバル参加作品
日本バレエ協会公演「ライモンダ(全3幕)」
 
原振付:マリウス・プティパ
音楽:アレクサンドル・グラズノフ
新振付/演出:エリダール・アリーエフ
舞台監督:森岡 肇
衣裳:タウン・ステージ

指揮:アレクセイ・バクラン
管弦楽:ジャパン・バレエ・オーケストラ

キャスト
ライモンダ:米沢 唯
ジャン・ド・ブリエンヌ:芳賀 望
アブデルラクマン:高比良 洋
クレメンス:奥田花純
エンリエット:竹内菜那子
ベルナール:江本 拓
べランジェ:吉田邑那
シヴィル・ド・ドリ伯爵夫人:テーラー麻衣
アンドラーシュ2世王:本多実男
サラセン(ソリスト):橋元結花、橋元祥真
チャルダッシュ(ソリスト):原田貴子、貫渡竹暁
グラン・パ・クラシック(ソリスト):清水あゆみ、雨宮 準
ハンガリー(ソリスト):清水美帆、岡本小夜子、小山憲、佐藤祐基
ほか 日本バレエ協会所属ダンサー

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ライモンダの各バリエーションは、バレエの発表会で観る事がとても多く、またガラ公演などで観た事もあります。今年の年越しのジルベスターコンサートでも、ザハロワ&ロヂキン のグラン・アダージョを観ましたしね♪
でも全幕を観るのは初めて!なので、観る前にストーリーだけ、ザッと予習しておきましたが、あまりにもシンプルなストーリーで拍子抜けしたほど。(ストーリーが気になる方はこちらを)
でも、ま、ストーリーがシンプルなだけに、古典バレエのいいトコが凝縮されていて、なーんも難しい事を考えず、美しい音楽と舞台に酔いしれていれば、それで良いという、まさに自分向け(笑)のバレエ作品で、とても楽しめました。
そして、ストーリーとか尺とか考えると、全幕をバレエ団がやりたがらないのも頷る…けど、バレエ協会の公演にはうってつけのプロダクションかもしれませんね。

前置きが長かったので、細かい感想は(いつも通り)ザックリと割愛しますが

まず、今回のお目当て:米沢唯ちゃんは、期待を裏切らないというよりも、期待を大きく上回ったライモンダを演じていましたラブラブ 美しかった。
けど、上品にまとまり過ぎ…感も?新国立劇場じゃないのだから、更にもっと大胆に…でも良かったのでは?とも。
とはいえ
え~と、ね、比較の対象には全くならないけど、ライモンダのソロのバリエーションは、今までバレエの発表会などでほんと、散々見てきた。
ライモンダを踊りたがる人はオトナからバレエを始めたオバちゃんが多く…(以下省略)…なので、これが本当のライモンダのバリエーションなのか!!と、ある意味衝撃を受けました(笑)

ジャン役の芳賀さんは(いつも観るたびに書いているような気がするけれど)サポートが抜群に上手いし、安定感もある。ただ、やっぱり華がない…特にソロでは。
下半身がもったりして見えて、王子役としては、年々厳しく感じるかも汗
一方、敵役のアブデルラクマンの高比良さん。この方は、発表会でのゲストダンサーとしては最近お馴染で、よく見る方ですが、今回のアブデルラクマン役はピッタリで、男っぽさと色気が感じられ、素敵でした。

コール・ドは演出も良かったので、全体的にまとまってたと思いますが、3幕の男性4人のバリエーションは哀しいぐらいにバラバラ。
キャスティングの際、せめて、身長差だけでも考慮すべきだったかも?と。

そして、音楽。
指揮のバクランさんのバレエ愛、今回もシッカリと伝わってきました。
先週、大野和士さん×都響の音楽的要素たっぷりの白鳥を観たばかりだったせいか(これはこれで素晴らしかったけど)バクランさんのバレエと調和した音楽が心に染み込みました。この作品こそは、こうでなくちゃいけないと。

ザックリ割愛するつもりが、長くなりましたが
来年のバレエ協会の公演は2月になるそうです。演目は何になるのかな?
出来れば、国内のバレエ団があまりやらない演目がいいな。パキ―タとか見たことないから、そこらへんなんかどう?