2月10日(日)
バレエを観るために、東京文化会館へ。
初めてのハンブルグ・バレエ団です。



ハンブルグバレエ団の今回の来日公演では「椿姫」「ノイマイヤーの世界(ガラ公演)」、そして今回わたしが観た「ニジンスキー」が上演されています。
「椿姫」も観たかったけれど都合が合わず、「ニジンスキー」だけを観る事に。
バレエに詳しく信頼している友人から「ぜひ、リアブコのニジンスキーを観てほしい!」と、薦められたので、この日を選びました。

ノイマイヤーの「ニジンスキー」は、けっこう難解…という事は色んな方から伺っていたので、シッカリ予習してから観に行こうと思っていましたが、なかなか思い通りに予習できませんね…。
ただ、ニジンスキーの生涯については山岸諒子さん作のコミック「牧神の午後」や桜沢エリカさん作「バレエ・リュス」を読んでいて大体は知っていたし、「牧神の午後」を読んだ8年くらい前に、ニジンスキーというダンサーや、バレエ・リュスの創業者・ディアギレフという興行師にかなり興味を持ち、ニジンスキーの生い立ちその他や、ニジンスキー(出演・振付)作品について調べたり、動画を観たりしていたので、その時に得た知識はわりと役に立ち、今回のバレエ作品を観るにあたって、理解を深めることは出来たと思います。
また、昨年、NHK-BSで放映され録画した「ニジンスキー」も観て予習しておこうかな?とも思いましたが、せっかく生で観る舞台なのに、先にTVで見ちゃうのはもったいないかな?と、やめておきましたが、それは正解だったかも!
録画した映像は”おさらい用”に保存しています。



ニジンスキー=難解、といわれているせいか、お客さんの入りはやや少なめ。
わたしの席は今回、3階席中央付近でしたが、3,4階席は空席が目立ちました。

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ハンブルグバレエ団 2018年公演 「ニジンスキー」全2幕

会 場:東京文化会館大ホール

日 時:2月10日(土)14:00


音楽:     フレデリック・ショパン、ロベルト・シューマン、ニコライ・リムスキー・コルサコフ、
ドミトリー・ショスタコーヴィッチ
振付・舞台装置・衣裳:     ジョン・ノイマイヤー

ニジンスキー:アレクサンドル・リアブコ
ロモラ:エレーヌ・ブシェ
ブロニスラヴァ・ニジンスカ、妹:パトリシア・フリッツァ
スタニスラフ・ニジンスキー、兄:アレイズ・マルティネス
ディアギレフ:イヴァン・ウルバン
エレオノーラ・ベレダ、母:アンナ・ラウデール
トーマス・ニジンスキー、父:カーステン・ユング
タマラ・カルサーヴィナ:シルヴィア・アッツォーニ
レオニード・マシーン:ヤコポ・ベルーシ
 
【ダンサーとして役を演じるニジンスキー】
『謝肉祭』のアルルカン:アレクサンドル・トルーシュ
『ばらの精』:アレクサンドル・トルーシュ
『シェエラザード』の黄金の奴隷:マルク・フベーテ
『遊戯』の青年:ヤコポ・ベルーシ
『牧神の午後』の牧神:マルク・フベーテ
ペトルーシュカ:ロイド・リギンズ
内なる世界でのニジンスキーの象徴、ニジンスキーの影:
アレイズ・マルティネス、アレクサンドル・トルーシュ

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細かい感想を書きだすと、すごくすごーく長くなりそうなので、ザクっと割愛いたしますが「ニジンスキー」観て良かったです!!
自分の中に色んな衝撃や感動がずっと渦巻いていました。
(難解と言われてきて、確かにそう感じる部分もあったけれど、幕間にお会いしたバレエに詳しい知人が、場面の解釈などを説明してくれて「なるほど!」と。)
気がつけば口を空けて観ていたり…(苦笑)
観終わった後はしばし放心状態でした。そして、ドッと疲れが…。
登場人物も多いし(目線があちこちにいく)、シーンがどんどん展開していくし、振り付けは凄まじいし(その振付を踊りきり&魅せるダンサー達のテクニックも!)、舞台から視線を少しでも離す事ができません。マバタキするのも惜しいほど。
そして舞台から放たれるパワーが本当に凄い!(語彙が少なくて悲しい)
終演後は鳴りやまない拍手と、ブラボーの嵐と総立ちスタンディングオベーション。
素晴らしい作品でした!バレエを見続けてきて良かった。

放心状態&疲労感も激しかったけれど、気持ちを切り替えて、ホールを出た後は、友人達と楽屋口へ。



バレエ界の巨匠ノイマイヤー様に握手とサインしていただきました!
サイン画像をネットにUPしていいか著作権的にわからなかったので、一部だけ。
78歳のノイマイヤー様、紳士的で優しそうで、カッコイイ!すごく素敵な方でした。
他にも、この日の主役、ニジンスキー役のリアブコさんや、トルーシュさんからもサインしていただきましたラブラブ このパンフレットは家宝にします~!
語学に堪能な友人はお気に入りのアメリカ人のダンサーの方に、今日の感想などを英語で話しかけていましたが、羨ましい。。。こういう時、英語をもっと学んでおけば良かったといつも思います。今更だけどね。