12月3日(日)新国立劇場でオペラ鑑賞。
新国立では6年ぶりに観る「ばらの騎士」です。



以前観たのはいつだっけ?と、パンフレットを見てみたら(パンフレットに過去の公演記録が記載してあるのは便利ですね)2011年4月10日~でした。
そう、確か、震災のあった直後に公演が予定されており、延期になっての公演だったのです。あの時は、外国人キャストが続々と出演をキャンセルしてきて、予定されていたキャストの中で来日したのはオックス男爵役のフランツ・ハブラタさんだけ。(元帥夫人の代役としてアンナ=カタリーナ・ベーンケさんが来日)
震災直後の暗い気持の中で観た、ばらの騎士に久しぶりに気持ちが明るくなれた…という事と、カーテンコールの際、オックス役のフランツ・ハブラタさんへの会場からの「ブラボー」と日本語での「ありがとう!」の嵐があった事だけ忘れられずにいます。(他はスコーンと忘れている)

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新国立劇場 オペラ
「ばらの騎士」/リヒャルト・シュトラウス/全3幕〈ドイツ語上演/字幕付〉
日時:2017年12月3日(日)14:00開演
場所:新国立劇場 オペラパレス

スタッフ
指 揮:ウルフ・シルマー
演 出:ジョナサン・ミラー
美術・衣裳:イザベラ・バイウォーター
照 明:磯野 睦
舞台監督:大澤 裕

キャスト
元帥夫人:リカルダ・メルベート
オックス男爵:ユルゲン・リン
オクタヴィアン:ステファニー・アタナソフ
ファーニナル:クレメンス・ウンターライナー
ゾフィー:ゴルダ・シュルツ
マリアンネ:増田のり子
ヴァルツァッキ:内山信吾
アンニーナ:加納悦子
警部:長谷川 顯
元帥夫人の執事:升島唯博
ファーニナル家の執事:秋谷直之
公証人:晴 雅彦
料理屋の主人:加茂下 稔
テノール歌手:水口 聡
帽子屋:佐藤路子
動物商:青地英幸

合唱指揮:三澤洋史
合 唱:新国立劇場合唱団
児童合唱:TOKYO FM 少年合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

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一度観た事のあるオペラなので、全く予習をしてこなかったのですが、おおまかなストーリー以外はほぼ忘れていて、一幕目は字幕を追うのに必死。
特に一幕目は台詞(正確には歌詞)が多く、登場人物も多く、わちゃわちゃと展開していくので、字幕を追ってばかりで歌や音楽に集中して楽しめなかったのが残念。
相変わらず駄目なわたし…しょぼん
1幕、2幕の幕間にパンフレットを大急ぎで読んで2幕への備え。

第2幕、ゴルダ・シュルツさん演じるゾフィーが登場してからは、ぐっと面白くなってきました。ゴルダ・シュルツさん、本当に素晴らしかった!


それにしても、オックス男爵のゲスっぽさというか、エロオヤジぶりが本当にハマっていて、小娘じゃないわたし(苦笑)でさえも、ゾフィーの嫌悪感が伝わってきます。
オクタヴィアン役のステファニー・アタナソフさんは、10日くらい前に急きょ代役に抜擢されたようでしたが、2015年にもオクタヴィアンを演じたそうで、代役とはいえ違和感全くなし。背がスラッとしていてオクタヴィアンにピッタリ。
来年の新国のこうもりではオルロフスキーを演じるそうですが、こちらもピッタリの配役なのでますます楽しみになってきました。
3幕目のラスト、三重唄はあまりの美しさに感動して鳥肌が立ちました!
すごく満ち足りた気持ちになったばらの騎士でした。

あと、これは全くの余談ですがファーニナル役のバリトン、クレメンス・ウンターライナーさんがイケメンで素敵恋の矢(もちろん声も)

ウィーン国立歌劇場の「カルメン」でエスカミーリョを演じた事があるとプログラムに記載されていましたが、この方のエスカミーリョ観てみた~い。(と、相変わらずミーハーですみませんあせる

もちろん、管弦楽の東フィルの演奏も素晴らしかったと思います。

その後は、一緒に観た友人と四谷三丁目へと移動して、友人とわたしの いきつけの店でプチ・忘年会。ここのお店、本当にワインのセレクトが素晴らしいんですワイン
この日は獲れたての太刀魚と牡蠣のてんぷら、空輸されたばかりの(名前忘れたけど)珍しいチーズが絶品でした。
美味しいワインとお料理と、楽しいお喋り。こちらも幸せな時間が過ぎていき、仕事が忙しくなる12月を乗り越えるパワーがついたね!と友人と話していました。