神奈川県立近代美術館 鎌倉館に行ってきました。


通称:鎌倉近代美術館(略して「カマキン」というそうです)は今年、3月で閉館、1月いっぱいで一般公開が終了する ― という事を先日知りました。
3月まで公開だと思っていたので、では早く行かなくては!と、大急ぎで予定を調整して行く事に。

開催中の企画展は「鎌倉からはじまった。1951-2016」。
展示の内容にも興味ありますが、やはり見たいのはモダニズム建築の傑作と言われている建物。
鎌倉に散策にくると毎回、外観は観ている建物ですが、入館するのはなんと、20数年ぶり。

鎌倉近代美術館は日本で最初の公立近代美術館として1951年に開館しました。
設計は、20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエの愛弟子、坂倉準三(1901-1969)によるもの。
八幡宮の歴史的な環境と見事に調和したその建物は、日本の近現代建築の代表として国際的にも有名で、1999年にはDOCOMOMOが選定する日本の近代建築20選にも選ばれたそうです。

企画展は撮影禁止なので、撮影OKゾーンだけ。



平日の昼間とはいえ、公開終了直前という事で、そこそこの入場者。
また、大勢の方が建物の写真を撮っていたので、人をいれない写真を撮るのも一苦労

20数年ぶりに来ましたが、こんなに小さな美術館だったっけ?と、ちょっと驚きました。
最近、展示内容がボリューミーな美術館ばかり訪れているからかな?


この平家池に面したテラスは映画「ノルウェイの森」にも登場します。
登場シーンは蓮が満開の季節でしたけれど。


大谷石の壁に穴が開けられ、光が入るようになっています。
内外をやさしく繋ぐ空間。

中庭中央にあるのは、御影石で出来たイサムノグチの作品「こけし」

テラスから鶴岡八幡の鳥居が見えます。

平家池側から見た建物。平家池の中の石が鉄骨を支えています。
池と見事に調和していて、和のテイストも感じられるとても美しい建物です。


せっかくだから・・・と鶴岡八幡宮も参拝してきました。好きな神社です。
土日にここに来ると、結婚式を挙げている場面に遭遇し、幸せのおすそ分けを戴く事も。
今日はさすがに平日だから結婚式は行われていないんだね。
そして、ここに来ると毎回、小津安二郎の大好きな映画「晩春」を思い出します。

ゆっくり鎌倉散策もしたいところでしたが、急きょ鎌倉に来る事にしたので、時間がなく、美術館と鶴が岡八幡宮だけで鎌倉散策はおしまい。
また暖かくなったら、遊びに来る事にします。