先日、久々にthoracentesis procedure(胸水穿刺)に入りました。私の職場ではthoracentesis, paracentesis, renal biopsyの3つのprocedureを主に行なっています。


ソノグラファーの仕事は、患者さんの胸水の1番深いポケットを探して画像を撮り、皮膚の厚みと、穿刺が安全に出来る深さを画像上で測っておく事と、biopsy kit、専用手袋、lidocaineやボトルの準備です。 コンセントフォームも用意して、準備完了。

ドクターの中には、穿刺する箇所にあらかじめ印を付けて置いてと言う人もいますが、ドクターRは必ず触診し、パーカッションをした上で穿刺直前にマーキングをする方なので安心なのです。 

皮膚へのマーキングなんですけど、アメリカの病院は市販のsharpieの油性マーカーでするんですよ。穿刺だけじゃなくて、入院患者さんの手脚の腫れてる部分のマーキングも、日付け込みでもれなく地図みたいに油性ペンで描いてある。日本でもそうなんでしょうかね無気力

ちょっとやそっとじゃ滲まないし消えないから、便利といえば便利なんでしょうけど、衛生面でどうなんでしょうねちょっと不満


Thoracentesisですが、ドクターRは大変丁寧な方で、procedure経験の少ない私に色々教えて下さいました。興味深いと思ったのは、胸水が減っていくにつれ患者さんが小刻みに咳をしだしたのですが、患者さんには処置後おうちでヘリウムバルーンを吸ってもらうことで、肺が膨らんで呼吸がしやすくなってもらうとの事。そのままだと、胸水を取ったあとの肺が萎んだままで、呼吸し辛いのだそうです。 穿刺が終わると、絆創膏を貼った横からもう一度私がスキャンして、胸水が十分に取れたか確認し、胸部X-rayを撮った上でドクターRは患者さんのお見送りに行かれました。


こんな思いやり深いドクターだったら、穿刺というナーバスになりがちな処置でも患者が安心できるだろうな、とほのぼのした気分になった一日でした。