今年の夏、沖縄県名護市にある『わんさか大浦パーク』さんから贈り物を頂きました。

 

開けてみると、中には3つのマングローブの苗木が。

 

大浦パークには、天然記念物にも指定されている、その名も『マングローブ・ロード』があるとのこと。

 

マングローブというのは、亜熱帯の湿地帯に生息する様々な植物の森林のことを言います。海水と淡水が混ざり合う『境界地帯』に、壮大な根っこを張り巡らせながら、青々とした分厚く大きな葉が生い茂るのが特徴です。

 

実は私、当時マングローブが何かすらも知らないまま、「サウンドが良い」という理由だけで、自分の女装名にしてしまった過去があります。

さらに今年は、私が「ミッツ・マングローブ」を初めて名乗ってから20年という記念の年。確か8月の終わり、吉祥寺のライブハウスだった気がします。

 

そのタイミングで送られてきた『マングローブ』

なんだかやけに運命的なものを感じますでしょ?

 

入っていたのは、

沖縄のマングローブの中でも、最も有名な『ヒルギ』の苗木が3つ。

 

 

今までも、いろんな人から頂くことがあったマングローブ(ヒルギの苗木)。

最初は確か、母親が沖縄土産か何かでくれたものでした。

まだ芽も葉も出ていない息子(マングローブ)に、「これが枯れたら、アナタも芽が出ない、マングローブとしては大成しないと思いなさい」と言い放った母の姿を今も覚えています。

 

とは言え、東京でマングローブを育てるのは、なかなか大変なのです。気温や水質、光に栄養と、かなり頑張って育ててみましたが、すぐに根腐れして朽ち果てました。お先真っ暗ー。

 

以来、何度もトライしては枯らし、その度に「縁起でもない!」とおののいてきましたが、『東京の女装マングローブ』はとりあえず無事、育つことができ、親も一安心している次第です。

 

で、20周年の今年、本場のマングローブ・ロードから送られてきたヒルギの苗木。

 

オヒルギ(雄)1本とメヒルギ(雌)が2本でした。

さすが那覇空港のお土産のヒルギとは違い、根っこも葉っぱも立派で強そうです。

 

 

 

雌たちは、こんな感じに東京のアーバンライフを満喫させるべく、80年代カセットコーナーに飾り、

 

 

 

 

雄は、熱帯魚と同居させてみました。

 

 今度という今度は枯らすと超不吉なので、 行きつけのアクアリウムでアドバイスを仰ぎ、肥料を与えたりしながら頑張って育てること2ヶ月。

 

 

 

しかし、細く背の高い雌(メス)2本が、割と呆気なく力尽きました。

 

80年代カセットの前で、日に日に鋭気を失っていく雌たちを見ながら、自分の人生についてもいろいろ考えさせられました。

 

 

一方、1本残った雄(オス)の方は、粛々と熱帯魚の水槽の中で根を張りながら、どっこい生きています。一度葉っぱがほとんど落ちて青ざめましたが、大きい水槽に引越しさせたら、見事な新芽が!

 

 

 

女装だって、『雄(オス)』だからこそ。

綺麗な尾ヒレをひらひらさせている熱帯魚たちも、全員オス。

とにかく我が家にはオスしか生息していません。

 

 

ちなみに、マングローブの植生にもいろいろ区分けがあるようで、

正規のマングローブは『True mangrove』、陸地でも生息可能な種を『半マングローブ(Minor mangrove)』と呼ぶんですって!

 

もっとちなみに、マングローブと陸地の境界付近にあたる乾燥した区域を『バックマングローブ』と呼ぶそうな。

 

つくづく20年前の私、グッジョブ!です。

 

何はともあれ、意地でも冬を越えてみせます。

そしていつか、故郷の『マングローブ・ロード』に、私の手で帰してやるの日を夢見て、これからもマングローブの名に恥じぬよう、根強く生い茂っていこうと思います。

 

 

次のアナザースカイはここかもね。

マングローブ・ロード↓↓↓

https://www.wansaka-o.jp/大浦マングローブ遊歩道/