どうやら、
私には血を分けた妹が、
ふたりもいたようです。
ナミ絵とレミ絵です。
役とは言え、
芝居とは言え、
意表を突き刺すような、
ブッ飛んだ設定とは言え、
一瞬でもこんな私の妹であることに、
据え置かれてしまったこちらのおふたり。
おあいにく様です。
しかしながら、
この言いようのない収まりの良さを感じ得ないところを見ると、
私なんかより彼女たちの方が、
はるかに曲者であることに間違いないようです。。
菜々緒。
シシドカフカ。
ミッツ・マングローブ。
言っちゃなんですが、
誰ひとりとして、
まともな女の名前を冠している者はいません。
『菜々緒(ななお)』って、
名前だけ聞いた時は、
何の疑いもなく男だと思ってましたし。
もしかしたら、
芸能界で今いちばん男らしい名前かも知れません。
少なくとも『佐藤かよ』よりは、
男らしい名前です。
ちなみに菜々緒ちゃんと佐藤かよは、
幼馴染みだそうです。
なんたるカルマ!
カフカに至っては、
カラスって意味ですからね。
しかもチェコ語。
チェコのカラスの姉がマングローブ……。
しかも姉だと思ったら兄だし……。
なんたるカフカ!
これ以上掘り下てもアレなので、
明日(水曜日)放送のドラマ『ファーストクラス』を、
どうぞご覧ください。
とうとう出ちゃいます。
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◆ファーストクラス◆(フジテレビ)
12月17日(水曜日)
夜22時~ON AIR
http://www.fujitv.co.jp/firstclass2/index.html
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ここ最近のドラマって、
リアリティや身近さを追求することで、
その果てにある究極のファンタジーを描くものが、
主流というか多いような気がします。
もちろんそういった作り方も面白いと思いますし、
大好きな作品もたくさんあります。
この『ファーストクラス』というドラマは、
そんな『リアル第一主義』の手法とは真逆の、
いかに『あり得ない』シーンや台詞を展開させることで、
結果、今まで見たことや感じたことのないような、
とてつもない『リアル』に辿り着く…という、
至極ドラマ然としたドラマだと思います。
やっぱりドラマというからには、
とことんドラマティックじゃないと!
ちんけな身近さよりも、
壮大な嘘や幻想の中に感じるリアルさの方が、
俄然ゾクゾクします。
リアルって決して経験や共感だけではありませんからね。
未体験なリアル。
オカマってのも、
そういう存在でなきゃいけないなと思います。
『痩せた秘訣は?』とか訊かれて、
『頑張って食事制限しました!』などと応えててはダメなのです。
『ひたすら酒を飲み続け、
ひたすら男を貪り続けていたら、
いつの間にか自然と……。』
ね?
ありえなーい!の奥に、
震えるようなリアルさがあるでしょ?