東京の空にも、
いよいよ腰を据え始めた、
梅雨前線。
このどんよりとした雲が、
重く私の暮らしを湿らせます…。
頭が、
目が、
腰が、
布団が、
すべて重い…。
あらゆる行動ひとつひとつに、
時間がかかる。
ならば、
おめでたい写真を見ようと、
今世紀最大の祝い事でもある、
保田圭結婚!
に想いを馳せてみた。
結婚後初の公の舞台が、
この恰好って……。
しかも、
あんなに素敵な旦那様を射止めたというのに、
なぜか、
こんな私とふたり…という、
保田圭の人生にしか起こり得ない奇跡の連続。
人生の晴れ舞台を、
どれだけトンチンカンなことにできるか…、
それがスターの才覚というものです。
ちなみに、
これは、
テレビ局でも、
どこかのスタジオでもなく、
真昼間の、
渋谷の街ん中です。
雑居ビルの、
エレベータホールで、
結婚指輪をかざし、
一世一代のポーズを決める、
保田圭……。
こんなこと、
いったい誰に真似できるというのでしょうか?
保田圭は、
常に、
淡々と保田圭です。
必要以上に
騒ぐわけでも、
もがくわけでも、
嘆くわけでもなく、
粛々と保田圭です。
粛々と生きてきた先に待っていたのが、
『この恰好で、
結婚報告会見』です。
やはり、
神様に味方されていなきゃ、
有り得ません。
恰好良過ぎる……。
今や、
美輪先生を飛び越して、
日本最強のパワースポットと言っても、
過言ではない保田圭。
どうか、
このお写真を、
じっと見つめて、
皆さんも、
梅雨空のどんよりに打ち勝ってください。
私は気付くと、
3時間ぐらい、
この写真に見入ってしまい、
仕事に行くことすら忘れそうです。
梅雨のせい、
いや、
保田圭のせいです。
さようなら。