皆様からの温かい憐れみのお言葉、しかと頂戴いたしました。


中には、本気で私の孤独生活を案じてくださってる方もいたりして、またもや私ったら、世間を弄んでしまったかしら…というのは嘘で、今日も元気に踊らされております。世間というジュークボックスよ…。


眺める程度にイイ男も、周りにはたくさんいるので、それを餌にお勤めに出かける毎日です。


さて。インフルエンザの予防接種のお注射が、予想通りの副反応を引き起こしてしまい、うっかり本気の風邪モードでしたが、着る毛布と加湿器と、櫻井クンとの果てしない妄想のお陰で大事には至らず。


週末も外出することなく、家の中でモゾモゾしておりました。


趣味という趣味もなければ、映画も観なけりゃ本も読まない私ですが、最近、久しぶりに没頭できるアイテムを見つけました。


これ↓
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Nano Blockっていうブロックなのですが、とにかく小さいの。

この鼻クソ大の細かい部品を、シコシコ組み立てて、インコだのフラミンゴだのを作るのに、夏ぐらいからハマッているのです。


思い返せば、小さい頃から工作したり、壮大なレゴランドを部屋に敷き詰めたり、チマチマとした作業が好きだった私も、ある日を境に一転、そういった類のものが苦手になっていました。


今だって衣装を作るなんてことはもちろん、裁縫すらしません。料理も雑ですし、実は化粧も大雑把です。ボタンを留めたり、チャックの上げ下げすら苦手な、いわゆる手先の不器用な女です。



理由はすべてこの大きな手にあります。


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しなやか(一応言っておく)だけど、この馬鹿デカイ手の平と指!


携帯メールで、『こ』を打ちたいときも、3回に1回の割合で、『CLEAR』を5回打ってしまいます。

世の中、大きな手の女にはなかなか不便にできているのを、皆さんは余りご存知ないでしょう。


私が今だにスマホを持たないのも、タッチパネルと仲良くできないからです。

私の親指の腹だったら、3箇所ぐらいのパネルが同時に反応するか、もしくは何も反応してくれません。


そんな大きな手で、何を今さらNano Blockなんぞにとお思いでしょう?


そうは言っても、20年もピアノを弾いてきた指です。
顔の横に手を添えて、死ぬほどポーズも取ってきました。
マイクを持たない左手の指先に感情を込めるのは、明菜ちゃん譲りの必殺技です。
勿論、人には言えない指の使い方も、もうこの歳になれば朝飯前です。


そう。元来、私は指先で何かをすることが好きな人間だったことを思い出したのです。


そんな独り身の37歳の指先を満たしてくれる、大人のおもちゃ。
それが、Nano Blockだったというわけ。


もうね、この小振りでコマゴマした感じが堪らないんですけど…。


イチバン好きな『ピサの斜塔』↓

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傾き具合とか、健気でかわいいでしょ?




最近仲間入りした『東京タワー』↓
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2,3時間無言で没頭する真夜中の時間が、とても有意義で尊いのです。



右奥がイチバン苦労した『東京スカイツリー』↓

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私よりはるかに手先の器用な弟嫁に手伝ってもらい、どうにか完成した。



何はともあれ。

最近、どうもおかしいんです。

レゴだのナノだの、何十年振りに夢中になったり。

小学生の頃集めていた消しゴムを、突然物置から引っ張り出してみたり。

プリプリが再結成したり。


どうしよう。私このままだと、普通の男の子に戻っちゃうんじゃ…。


実は、このお正月。

小学校6年生以来、封印してきた『鉄道模型』に、再び手を出してしまったの…。


鉄道模型って、私にとって、普通の男子として熱中した最後のアイテム。


チビたちを連れておもちゃ屋に行ったきり、一瞬にしてあの頃に戻ってしまった私は、しばらく鉄道模型の売り場から動けなくなっていました。


「にぃに、これ男の子のおもちゃなのに、何でずっと見てるのぉ?にぃにって“オネェ”なんじゃないのぉ?」などと不思議がられつつも、ついに意を決して、初めて『大人買い』の悦びに身を委ねる結果に…。


あまりに突然なこのメンタルの揺り返しとでも言いましょうか。

私も親も弟も、結構動揺しちゃったりして、「とりあえず鉄道模型だけは、実家に置いておきましょう。」ということに落ち着きました。


さすがの親も、ここでまた私がただのオッサンに戻ってしまう心の準備は出来ていないようで…。


何に命をかけてここまで生きてきたかはよく分かりませんが、グニャグニャとした道の途中で、何となく置いてきてしまったものたちを、私は今必死でかき集め、取り戻そうとしているようです。


とりあえず今年は、ジャイアンツ戦を観に行ったりするようになる気がしてなりません。