慈想音楽家 美千光です。

 

 

久しぶりに編み物をしています。

 

夏糸を編むのは好きです。

 

ガシガシと強めに引っ張りながら、

ザクザクと粗目に形作られていく。

 

編みあがりは涼やかで、

毛糸とはまた違う達成感です。

 

編み物をしていると、

心が落ち着くのが分かります。

 

1.2.3.4.と編み目をひたすら数え、

今まさに手の中で形作られる模様を注視し、

一段完成するごとに小さな達成感を味わう。

 

私のとって瞑想タイムの一つです。

 

ちょっと手が疲れてきたので

休憩がてらブログを書いています。

 

……………………

 

【実家】

 

この言葉を聞くと、どんな心境に

なるでしょうか?

 

くつろげる場所。

安心できる場所。

頼れる場所…ですか?

 

私にとって実家とは

”頑張って顔を出す場所”でした。

 

親との関係はあまりよくありませんでした。

(決して虐待などではありません)

 

姉妹の中でも私が一番親とは折り合いが

良くなかったので、

家にいても居場所がない感覚が強くあり、

常に疎外感を感じていました。

 

実家に行けばその時の感覚を思い出すので

あまり近寄りたくないのです。

 

 

 

家を出てからというもの、

ほとんど顔を出さない。

 

すると解放感を味わいながらも浮上する

罪悪感。

 

 

折り合いが悪かったとはいえ、

親が懸命に育ててくれたことも、

顔を出さない私を案じてくれていることも、

よくよく分かっているからです。

 

愛されていると知っているからです。

 

実家に行けばとても喜んでくれるのですから。

 

 

 

 

そんな親に距離をとる自分は

なんて冷たいのだろうと悩みました。

 

だから頑張って顔を出しました。

 

1、2か月に一回は

「そろそろ顔を出さないと…」と

頑張って顔を出しました。

 

接触を増やす努力もしてみました。

 

 

でも……やめました。

 

 

”頑張っている自分”に気付いたから。

 

 

罪悪感を払拭するために

距離を縮めようと頑張るたびに、

ぐったりと疲れ果てるのです。

 

そんな自分にさらに罪悪感や劣等感を

持つのです。

 

姉や妹は実家でくつろいでいるのに、

私は疲れ果てるのか…と。

 

”頑張ってくつろごう”としている矛盾に

気付いたのです。

 

 

 

 

だから、頑張るのをやめました。

 

距離をとることに許可を出しました。

 

 

 

それでいいじゃないか。

距離を保ちながら愛されればいい、と。

 

 

 

たとえ親でも、人間同士。

 

ウマが合わないこともある。

 

こちらももう子供ではないのです。

 

様々な経験を通して学び、気づき、

以前とは価値観も変わります。

 

 

 

距離を保った方が、

相手の良さが見えることが多々あります。

 

義務感や罪悪感にかられ、

無理に近付くから衝突する。

 

 

距離を保ちながら感謝すればいい。

 

 

そう許可を出しました。

 

 

 

 

人は自己重要感がないと

生きるのがとても辛くなります。

 

自己重要感とは

〇所属感

〇信頼感

〇貢献感

 

 

『ここにいていいんだ』という所属感、

『この人は絶対に裏切ることができない』

という信頼感、

『自分は役に立っている』という貢献感。

 

これらを両親から得られなかったとしても、

自分で手にいれることはできます。

 

”親から得たいのに!”としがみつき、

”与えられなかった!”と恨みを抱えていては、

いつまでも手に入れることはできません。

 

 

 

そこはとっととあきらめましょう。

 

だってもうすでに”過去”のことだから。

 

 

 

自分の心に大きく傷をつけた親のあの言葉は、

何かのストレスや痛みに耐えかねた親の

心の悲鳴だったのかもしれません。

 

 

たまたまその悲鳴を浴びる位置にいた。

 

その事実は変えることはできませんが、

解釈を変えることはできます。

 

”受け止めてくれる、という安心感を

相手に与えられる存在だった

 

”相手の表現方法が間違っていただけで、

形を変えた愛情表現だった”

 

”だから愛されていた”

 

”自分は愛されるに値する人間だ”

 

 

愛されるに値する自分の周りには、

必ずいるはずです。

 

親しくなりたいと思う相手も、

裏切ることなどできない尊敬する方も、

何かしてさしあげたい、と思う相手も。

 

 

それが親でなくてもいい。

罪悪感を持つ必要などない。

 

自己重要感は自分で手に入れられるのです。

 

 

 

 

 

私が親との距離に許可を出したのは

もう数年前です。

 

自転車で5分の距離に住んでいるのに、

盆暮れ正月+α程度しか行きません。

 

その方が優しくなれるから。

自分にも相手にも。

 

その方が笑顔で接することができるから。

 

 

顔を出しても玄関先で帰ることも。

 

滞在時間1分(笑)

 

 

冷たいですか?

無理して頑張るより、苦しくない範囲で

できることをすればいいと思います。

 

相手との距離は近ければいいってものでは

ないのですから。

 

少し離れた所から相手の幸せを願うことに、

なんの罪もないと思ってます。

 


ふと気づけばすべて持っていました。

所属感も、信頼感も、貢献感も。

 



そのうち実家でくつろぐ日が来ても、

来なくてもいいと思っています。

 

必死で頑張っていた頃より、

そう思える今の方がずっと幸せです。




人との距離とは難しいものです。


親との関係だけではなく、

様々な人間関係の距離に置き換えて

何かを感じ取っていただけたら、と思います。

 

 

2600年前にお釈迦様は説かれました。

 

「これでいいのだ」

「これでいこう」という自己受容の心。

 

この心と行動を一致させ、

アウトプットさせる。

 

すると自分の確信に変わる。

 

それが本当の自分らしさ、

本当の自分らしい生き方である。

 

他人の意見の代弁者という生き方ではなく、

自分の生き方がそこから始まるのだ。

 

 

 

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長らくお待たせしておりました

ル・アミターユの公演が決まりました!

日時:2022年11月5日(土) お昼

会場:ロイヤルホース(大阪・梅田)
 

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美千光の音楽。

 

仏法と音楽の融合を、

ライブハウスでお酒やお食事を楽しみながら

リラックスして過ごしていただけるよう

”アミターユバー🍷”として開催!

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よろしければお越しください。

 

受付スタートや詳細は決まり次第、

お知らせ致します。

 

 ……………

 

 

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ザクザクと編むと、なんだか爽快✨