「生まれ時間が分からないと
ホロスコープでは占えないでしょ」
と言われる方がいました。
西洋占星術で占う場合は
生年月日の他に
出生時間と生まれた場所の位置（緯度経度）が
必要になります。
でも、生まれ時間や生まれ場所が
必ず正確にわからない
という方も多くおられます。
ならば、西洋占星術で
占うことはできないのか・・・・
占えないと思っている方も
多いかもしれませんが、占えます！！
正確に言うと、それなりに占うことができます。
もちろん、出生時間や場所が正確にわかるほうが、
占える内容や人生の縁の傾向が分かるのですが、
それが分からないからと言って
「まったく、占えない」
ということはありません。
出生時間と出生場所が
正確にわかると「ハウス」
というものが分かります。
つまり、出生時間や生まれ場所が
分からない場合は、
「ハウス」に関する傾向が
分からないということになります。
そして、出生時間のことを気にされるのなら、
同じくらい出生場所のことも気にしてほしいなと思います。
西洋占星術は、その人が生まれた瞬間
その位置から天空を見たときの
惑星の位置により 運勢を予測する というものです。
ですから、場所も大事ってことになります。
まったく同じ瞬間に生れ落ちても
地球のこちら側とあちら側では
見える天体が違うってことです。
しかも もっと言うと、
生まれた時間の定義も
「初めて肺呼吸になった瞬間」
になります。
例えば、生まれてすぐに
泣き声をあげなかった場合、
生まれた時間が
ホロスコープの生まれ時間には
ならないようです。
って、考えると
ものすごい細かい占いだと思いませんか？？？
つまりですね、ホロスコープって
唯一無二のその人自身の図なんですよ。
二つと、同じものは存在しない
ということになります。
たとえ双子であっても。
「同じ地点に二人は立てない」と、
何かの占星術の本に書いてあった気がします。
（スミマセン💦どの書物だったかは覚えていません）
そう考えると
「私の生まれ時間のデータは正確です」
となかなか言えないですよね。
母子手帳の時間でさえ、
出産のときって
スタッフのみなさんも家族も
わちゃわちゃしているし、
しかも「第一啼泣」の時間なんて
わかりませんよね。
つまり、何らかの誤差はあるということです。
鑑定するときは この誤差のことも
若干 考えに入れています。
正確な出生時間を知りたいと思ったら
「レクティファイ」という作業をします。
これは、母子手帳に記載された時間をもとに
その前後15分間のホロスコープの動きと、
そのホロスコープの持主の性格、環境、経歴を
こと細かく付き合わせていくという作業です。
とても時間がかかります。
でも、そこで正確な時間が分かったとしても、
本当にそれが「正確な時間」なのかどうかは、
過去に戻れない以上「わからない」ということになります。
じゃ、やっぱり意味ないじゃんってなりますよね。
でもご安心ください。
そのために占星学を研究されている方々が、
いろいろな方法をあみだし、
研究・実証されています。
ハーフサム、調波図などになります。
（リターン図は、生まれ時間が必要になります）
そして、確立されたものを論文として発表され、
それを私たちは使うことができています。
太古の昔から今まで多くの方々の努力により、
占星学（学問）を占星術というツールで
役立てることができているんですね。
結局、それほど細かい正確さより、
私たちは実用的な占星術を欲しているので、
わからない出生時間にイライラするくらいなら、
それがなくても正確に占える情報で
占っていくということが
いいのではないか と感じています。
また、もし、正確にすべてが分かり
何もかもがぴったりとわかったとしたら、
楽しくないですよね。
未来のすべてを知りたいわけではない。
あくまで占いは、道具なんです。
生きているのは私たち。
どう使うか決めるのも私たちなんですよね。
そして、私がホロスコープを学んで
一番感動したことは、
自分自身は唯一無二の存在であるということが
腑に落ちたということです。
もちろん、周りの人々も唯一無二の存在なんです。
こういうことって、言葉では理解できても
心底身に染みるってなかなかないと思うんですよね。
でも、もし正確に生まれ時間も場所もわかった場合、
かなり正確に ものごとの起こる時期などが
予測できるそうですよ。
実際に石川源晃先生は、
ご自身のお子さんで研究されたそうです。
すごい！！
