それは太古。宇宙のすべてはまだ混ざり合っていた。
そこから、二龍が生じた。
黒き龍と白き龍。
この二龍は互いに激しく体を打ちつけ合いながら、ぶつかり合っていた。
やがて、黒い龍の尾を白い龍がくわえ、白い龍の尾を黒い龍がくわえた。
二龍は輪の形になり、そこから真逆の性質をもつもの、すなわち陰陽対極が生じた。
これにより、宇宙は活発に動き始め、様々な惑星が生まれていくこととなる。
そして、二龍からは、二龍の性質を受け継ぎ、中庸となる力を持つ応龍が生まれた。
これにより、世には陰陽対極と、それ以外のものが生まれることになったのである。