メダルとコインの違いはどこにある? | 神楽坂のメダル屋さん

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メダルとコインの違い

お客様からときどき「メダルとコインの違いはなんですか?」と質問されます。

みなさんはご存知でしょうか?

オリンピックの表彰台で日本選手が首にかけるのは、もちろん金メダル。金コインではありません。

北海道新幹線が開通しました。記念の… これはメダルもコインもありそうです。

 

もともとコインはお金

コインは英語ですが、翻訳すれば(紙幣に対して)硬貨ですからお金として使われるものがコイン。

お金として使われないものがメダルと考えるのが一般的でしょう。

そうか、コインはお金なんだ。

きになってお金の定義を調べてみました。

経済学では「価値の尺度」「価値の保存」「交換の手段」の3つがお金の定義とされているようです。(お金(貨幣・通貨)の定義

難しそうな言葉ですが、モノの価値をはかれて、硬貨としてもっておけば魚や野菜とちがって価値がくさらない、モノと交換できるもの、ということでしょうか。

そうかんがえると国や中央管理が発行していない仮想通貨・ビットコインもしっかりとお金なんですね。

バッティングセンター、ゲームセンター、カジノ、イベントなどで現金ではなくて専用コインを利用する場合があります。

現金を一度、仮想的なコインに交換してから、その世界でモノをかったりサービスを利用できるようになっています。でも後で現金に戻せなかったりします。コインには集客する力がありイベントとの相性も良いです。

広い意味でとらえると「価値の尺度」「価値の保存」「交換の手段」のどれかひとつの機能をもっていてもコインといえそうです。

 

メダルは表彰や記念品、ゲームとしても

メダルといって思い浮かべるのはスポーツ大会の表彰台で首にかける金メダルです。

スポーツ大会の金メダルは優秀な成績を残した人に勲章のような役割で贈られます。

たしかにメダルはコイン・お金と違ってモノとは交換できません。

オークションでメダルを売ればお金になりますが、それはメダルをモノとしてお金に交換したということですね。

ゲームでレベルアップしたりある条件をクリアしたことでメダルを手にいれる、ゲームメダル。

イベントに参加した人に配布するメダル、会社創設30周年で配るメダルは記念品としての役割があります。

メダルには表彰、記念品としての意味合いが強そうです。

(前回の記事「えっ、オリンピックの金メダルの素材は純金ではない?

 

製造するうえでメダルとコインの違い

最初のお客さんの質問に戻りますが、実は製造する上でメダルとコインの違いは少ないです。平均的にはコインよりもメダルのほうが大きいです。ちなみにメダルなどのサイズを示す40Φは直径40mmを意味します。

 

コインとメダルの違い(よくある一例)
  コイン メダル
サイズ(直径) 20~40mm 40~80mm
厚み 1.5~3mm 3~6mm
モチーフの高さ フチと同じか低い フチと同じか高い
製造数・ロット 多め(100~5000枚) 少なめ(10~500枚)
デザイン 表面はモチーフの平or肉彫り
裏面は金額や年号の平彫り
表面はモチーフの平or肉彫り
裏面は文字・ロゴの平彫り
色・仕上げ 金、銀、銅、いぶし 金、銀、銅、いぶし
その他 金貨・記念硬貨はケース
穴をあけてキーホルダー
リボンを付ける
ケースにおさめる

 

ひとつ注意するのはメダル・コインのモチーフとフチの関係です。

コインはお金としての性質で複数のコインを積み重ねる用途があります。

そのためモチーフ部分が周りのフチより高いと積み重ねるとぐらついてしまいます。

そのためモチーフを肉彫りにする場合でもフチと同じ高さかフチよりも低くなるようにします。

肉彫りと平彫りについてはこちら

 

 

 

メダルはリボンをつけたり、ケースにおさめたり、ひとつで製品になります。

積み重ねることもないので、モチーフ部分をフチより高くして肉感を強調することもできます。