小さいお前と俺(後編) | コゲの華やか?な日常*

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このまま寝たら気分が悪いから
ちょっと夜風に当たってこようと
アヤはベランダに向かった


アヤ:「はぁ...」



ヨージ:「お前が溜め息つくなんて珍しいな」


アヤ:「ヨージか。」
ヨージ:「よぉ。どうしたんだ?こんな時間に」


アヤ:「夜風に当たりに来た」

ヨージ:「俺はタバコ吸いに来たんだ」



ヨージ:「それにしても綺麗なお月さんだねぇ~、でも綺麗な物は、たまに
牙を剥くもんだ。」


アヤ:「綺麗と言えば
蓮華の会ったという
綺麗な女の事、どう思う?」

ヨージ:「ペルシャの言ってた幼児溺死事件に関係あると思う。実際、幼児である蓮華ちゃんが川で死にかけた」

アヤ:「やっぱりそうだな」


ヨージ:「降りかかる災いは早く振り払うに限るぜ。知ってっか?今日、蓮華以外にも川で溺れた子が出た。」


アヤ:「その子は助かったのか?」
ヨージ:「いーや。死んじまったよ」



アヤ:「....」


********************


「よし!今日も頑張るぞ」

アヤ:「蓮華、帽子かぶらなきゃ駄目だろう」

アヤは蓮華に麦わら帽子をかぶせる


オミ:「この天気続くと良いね」
ヨージ:「姉ちゃんの肌も見えるしな」

ケン:「スケベ親父」
ヨージ:「スケベじゃねー!俺は健全な成人男性だ!なぁオミ!お前も姉ちゃんの肌見たいよな」


オミ:「僕はあんまり..ハハ(^-^;」


ケン:「オミを巻き込むなよ!」
ヨージ:「良いじゃんかよ」


「アハハ!高いよアヤ!」
アヤ:「高い高ーい」


向こうでアヤは蓮華を高い高いしている。


オミ:「仲良しだねぇアヤ君と蓮華ちゃん」


ヨージ:「前世は親子でしたーとかな」

ケン:「有り得る」



*********

「アヤって好きな人居るの?」

アヤ:「いきなりどうした」
「居るの?」


アヤ:「居ないが」
「そっか、なら良いの」
アヤ:「?」



****************

「すまんが、かすみそうの花束をくれないか?」

お客さんであろう
中年の男性が来た。


「っ!アヤっ」


蓮華はアヤの後ろに隠れ
しがみついた

アヤ:「?どうしたんだ?」

微かだが蓮華の手が震えてる


アヤ:「すみません、少しお待ち下さい」

すると中年の男性は笑って

「あぁ。構わないよ」


*************


アヤ:「どうしたんだ?蓮華」
「あのおじさん、怖い」

アヤ:「え?」


「よくわかんないけど..怖いの」


怖い?
殺気などは感じなかった。


アヤ:「わかった。お前はオミと居ろ
あの人待たせてるし行ってくる。」


「行かないでアヤっ」


オミ:「大丈夫蓮華ちゃん。アヤ君は強いから何が合っても平気だよ」

「オミ...」



**************


ケン:「あれ?蓮華ちゃんは?」
アヤ:「店内でオミと居る」
ヨージ:「何で?」

アヤ:「さっき来た、お客さん見て怖がってるんだ。少し落ち着かせるため
に店内に入れた」


ヨージ:「へぇー」
ケン:「どうしたんだろうな」


*********************夕方



オミ:「あーまた負けちゃった」
ケン:「弱いなオミ」
ヨージ:「こうゆうのは演技だよ演技」

「ヨージに言われた通り演技したよ」

ヨージ:「偉いなぁ蓮華ちゃん」
ケン:「無邪気な子を使うとはズルだぞ」

トランプゲームをしていた
4人。

アヤは洗濯物を外に行って
干している


ブゥーン

カタン


ヨージ:「郵便かな?」

「蓮華行ってくる」

「「「ありがとう」」」


ガタン


「あれ?郵便物、来てないじゃん」

後ろから


「やぁまた会ったね」


「っ!!」


「怯えてるけど大丈夫かい?」

「嫌...」


「おじさん、君に良い物見せてあげる
おいで」


「嫌だ!嫌っ!」


アヤ:「蓮華?どうした..」
「アヤぁっ!!」


「邪魔者が入った。お前達!あの子を捕らえろ!」

アヤ:「そうはさせるか!!」

ピシン!!

アヤ:「グッ...!」


グイ


「アヤ!アヤ!!ちょっと離して!!
嫌だ!止めて!!アヤっ助けて!!」


アヤ:「蓮...華.!」


「「「どうした!?悲鳴が聞こえたぞ」」」


「オミ!!ケン!!ヨージ!!」



オミ:「蓮華ちゃん!?」
ヨージ:「アヤまで倒れてる。何してんだアンタら!!」

ケン:「その子を離せ!!」


ダダダダダ!!

銃が乱射される


オミとケンは避けた

ヨージも身動き取れないアヤを
抱えながら避けている。


「フッさすがはヴァイスだな。だがこの子は貰っていく」


ヨージ:「待ちやがれ!!」

追いかけようとした
ヨージをケンは止めた。


ケン:「待て、今の俺らで行ったら負ける」

オミ:「気持ちはわかるけど、アヤ君もこんな感じだし、ちゃんと作戦考えてからにしよう」


ヨージ:「蓮華ちゃんが拐われたんだぞ!何でそんな落ち着いてるんだよ!」


アヤ:「熱..くなる..な..ヨージ..」


ヨージ:「アヤ!?」

アヤ:「オミ..の..言う通りに..しろ」

オミ:「とりあえずアヤ君を手当てしなきゃ!!」

ケン:「まずはそれからだ!」


ヨージは車が逃げた先を睨み



ヨージ:「ナンバー12ー32、車類はロールスロイス。確かに覚えたぜ」


*******************

「嫌だ!帰して!!帰りたい!!」

「煩い餓鬼だ。」

「いかがなさいますか?」


「構わん。やれ」

「はっ」


黒スーツに身を包んだ男は
注射器を取り出した。


「何するの!?止めてよ!!」

「大人しくしろ。今から、お前の記憶を全部消す。」


「記憶が..?や、嫌だ!アヤがっ
皆との思い出がっ消えちゃう!!」


怯え嫌がる蓮華の姿を見て
喜ぶ男。


「アヤ...?あぁ、あの無様に倒れた赤い髪の男の事か..たいして強くも無かったな」


「アヤの事を悪く言わないで!」


「まぁ、全部消すのだから関係無いか」


「嫌!!アヤっ助けて!!アヤっ!」


「叫んでも無駄だ」


そして
蓮華の腕に注射がささった。


「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」



****
「私は...誰?」

「お前は蓮華といって今まで私に仕えてきた下僕だ」


「蓮..華?」


「私はスチェダーという。そしてお前の使命はヴァイスを殺す事」


「かしこまりました。スチェダー様」



*******************


ヨージ:「どうだ?わかったか?オミ」

オミ:「うん。多分ハズレては無いと思うよ」


ケン:「あとはアヤの体調しだいか」



ストンストン


オミ:「アヤ君!?」

ケン:「もう良いのかよ?!」


アヤ:「俺なら平気だ。それより蓮華だ」


ヨージ:「馬鹿!!お前、毒針を刺されたんだぞ!最低でも2日は安静にしなきゃならないのに」

ケン:「アヤ、安静にしてろ。」

アヤ:「だが...早くしなきゃ」


ふらっとアヤは倒れそうになった


オミ:「アヤ君!!」

ヨージ:「ケン、アヤを部屋に戻せ」
ケン:「わかった」




...俺は今、大切なものを
また無くしかけてるのか。


゛アヤ゛


そう笑う蓮華の姿が
うかんだ。



でも、もう大切なものを
無くすわけにはいかない。





*****************2日後


アヤ:「準備はできたか」
オミ:「うん!」
ケン・ヨージ:「おう!」

アヤ:「行くぞ」



**************



「スチェダー様。何者かが侵入したようです」

「来たか。ヴァイスの奴等め随分と遅かったじゃないか。」



「蓮華、お前の出番だ」
「はい。スチェダー様」


*********************

ヨージ:「あちこちから来やがって
キリが無いな、畜生!」

しばらくすると
蓮華が現れた


アヤ:「蓮華!!」
オミ:「蓮華ちゃん」

ケン:「待ってろ!!今、助けに行くからな」



「気安く蓮華と呼ぶな。」

蓮華は冷たく言い放った




オミ:「蓮..華ちゃん?」
ヨージ:「冗談だろ?なぁ蓮華ちゃん」


「呼んで良いのはスチェダー様だけだ」


ケン:「そんな...」

アヤ:「おい!!スチェダー!!蓮華に何した!!」


「フハハハハハ!!傑作だ!蓮華なら
私の手で記憶を全て消した!消した日から私の下僕だ。」



オミ:「酷い!」

ヨージ・ケンは怒りに震えた。


アヤ:「ふざけるなぁぁぁぁぁぁ!」


「蓮華、殺せ」


ガキィィィン


アヤ:「!?」
「スチェダー様の敵は私が倒す」

アヤ:「目を覚ませ蓮華!!アヤだ!



「何度も言うが、気安く呼ぶな。
私は貴様みたいな奴は知らない」

アヤ:「くっ...!」



「何度言っても無駄だ。蓮華はお前達と過ごした事の記憶が無くなっている」

そしてスチェダーはアヤを見て言った


「もちろん、好いた男の事もな」


゛アヤって好きな人居るの?゛

アヤ:「そうだったのか...」


蓮華は俺の事を好きだったんだな




「記憶を消す時に何度も叫んでたよ。
アヤ助けて!アヤ!ってな」

高笑いするスチェダー


アヤ:「....っ」


アヤの拳からは血が滴っていた。


ヨージ:「黙りやがれ!!」

ケン:「確認するが、幼児溺死事件の
犯人はお前か!スチェダー!!」



「そうだが?アハハっいやー幼児が死ぬ姿は美しいものだ」


オミ:「それ見たくて殺したの?」

「それがどうした」


オミ:「許さない!」



ビリヤードの矢をオミは
スチェダーに向けて放つ


カキンカキン!

「スチェダー様に刃向かう奴は許さない」



オミ:「っ!いい加減、目を覚ましてよ蓮華ちゃん!!」


アヤ:「俺らの所に戻って来い!」


ケン:「そんな狂った奴と居ても良い事無いぞ!」


ヨージ:「また、皆で鍋食べよう!鍋だけじゃない。いろんな事しよう!」



「鍋....」


ケン:「思い出したか!」


「貴様らとは鍋など食した事は無い」


ヨージ:「駄目か!」

するとアヤは蓮華に近付いた

「何だ貴様!近寄るな!!」


そしてアヤは刀を捨て
蓮華を抱きしめた


「...っ!なっ何をする!!」

アヤ:「思い出せ蓮華..。本来の自分の姿を」

「何言ってるんだ!私は変わらない」


アヤ:「お前が好きだった男は誰だ」

「好きな男...」


゛アヤ大好き!!゛

゛アヤって好きな人居るの?゛

゛アヤ゛


「...アヤ?」

アヤ:「蓮華」


「アヤっ」


どうやら記憶を取り戻した蓮華


オミ:「記憶、戻ったみたいだね」
ヨージ・ケン:「うっしゃあ!!」



「なっ何だと!!くそっ!」


ヨージ:「オラ、逃げんなよ」
アヤ:「後悔をして死ね」

ザシュッ

*************(それから数日後)


「皆と離れたくないよ」

オミ:「またおいで蓮華ちゃん」
ケン:「いつまでも待ってんぞ」
ヨージ:「また、会えるから」


「アヤ、私、絶対!将来、アヤのお嫁さんになる!!」

アヤ:「じゃあ俺は蓮華の旦那になるか」


ヨージ・ケン・オミ「おぉ~」


そして最後に蓮華は
アヤの頬にキスを落とした。


「約束ねっ」

アヤ:「///..あぁ。」


「じゃあねーみんなっ」




数十年後
アヤと蓮華が結婚したと言う話は
また別の話....。



**********END



あとがき

はい!完結しました小説!!
最後、思ったんですが
アヤと蓮華が結婚したら
年の差結婚になりますね(笑)


最後まで読んでいただき
ありがとうございました(*^^*)