小さいお前と俺(前編) | コゲの華やか?な日常*

コゲの華やか?な日常*

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「ふぅ、今日も無事、終わったね」

オミが額を拭い言った。

そう、ここは彼らの店「子猫の住む家」
表向きは花屋をしている彼らだが
裏ではヴァイスとして暗殺などを
している。


「そーだな。」
「あーあの子、また来ないかなぁ」

ため息をついて言ったのはヨージだ

「ヨージ、また女の事かよ」

そう呆れたケン

「またとは何だ!ま、女にモテた事無
いお前には分からない事だろうよ」


「何だと!モテなくて何が悪いんだよ」


仲裁に入るオミ


「まぁまぁ落ち着いて二人共」


「「オミは黙ってろ!」」



「アヤ君。二人を落ち着かせるの手伝って」


本をパタムと閉じ立ったアヤ


「二人共、下らない事で喧嘩するのは
やめろ。やるんだったら外でやれ。ここでは迷惑だ」


カララーン


「?誰だろ、もうお店閉めたのに」


すると小さな女の子が
入ってきた。歳は4、5ぐらいだろうか


「こんにちは」
「こんにちは。お花買いに来たの?」


「ほら、ヨージ。女が来たぞ」
ケンが嘲笑いした。

「幼児には興味無いの。18才以上だったら歓迎だけどな」



「ううん。お花を買いに来たんじゃないよ」
「?もしかして迷子になったの?」

カララーン

「蓮華様!先に行ったら駄目と言ったでしょう」



「「「「バーマン!?」」」」


「どうも、ペルシャからの指令よ」


「いや、その前にその子誰だ?」
「ペルシャからの指令を聞けばわかるわ」


それから4人は地下室に行き
ペルシャからの指令を聞く事にした。


「ヴァイスの諸君。指令だ。
今回のミッションは暗殺等ではない
私の姪子である蓮華を守ってほしい
今、私の所の警備員が少なくてな
だから君達に頼む事にした」


「ペルシャからの指令は以上よ」

ヨージ:「要するに子守りを頼まれたって所だな」

オミ:「良いじゃないヨージ君。」


バーマン:「蓮華様の命を狙う輩はたくさん居るわ。気をつけてね」


ケン:「おう!まかせとけ」
アヤ:「.....」



******************

蓮華:「名前は蓮華って言うの。歳は5才」

オミ:「僕はオミ。歳は17才、よろしくね」

ケン:「俺はケン。歳は22才だ。よろしくな」


ヨージ:「俺はヨージ。歳は永遠の17才なんつって!本当は25才。
よろしくな」

アヤ:「俺はアヤ。歳は21だ。よろしく」



***********************


「うわぁーお花がいっぱい」
オミ:「蓮華ちゃんはお花好き?」
「うん!大好き!」


ケン:「さすがは女の子だな」
ヨージ:「女の子は誰でも花好きだろ。特に蓮華ちゃんぐらいの子はさ」

アヤ:「....」

ヨージ:「アヤ、お前は蓮華ちゃんの
事、何も思わないのか?」

アヤ:「何とは?」
ケン:「いやさ、可愛いとか花が好きなんだなーとか」


アヤ:「別に。何も思わない」
ヨージ「けっ、相変わらずの冷たい男なこった」

すると蓮華はアヤに近付いてきた


アヤ:「?」
「アヤは何を読んでるの?絵本?」

アヤ:「違う。チャンドラだ」
「ちゃんどら?よくわかんないけど
アヤの隣に座るね」


ヨージ:「お、なーんだアヤ。結構、
懐かれてんじゃねーか」

ケン:「アヤって意外と保育士とかの
素質あんじゃねぇか?」

アヤ:「うるさい。勝手にコイツが」

オミ:「とか言っちゃって、本当は嬉しいんでしょ?アヤ君」


するとアヤの顔は赤く染まっていく。


ヨージ:「もしかしてロリコン..」
アヤ:「違う!!」


「アヤ大好き!」

アヤ:「おわっΣ(・ω・ノ)ノ!」


ケン:「そんな驚く事は無いだろ(笑)」


オミ:「きっとアヤ君にとっては初めてなんだよ」



*********************
夕食、入浴を済ませた一同。
その後はゲームをしていた。



オミ:「あっというまに11時だね」
アヤ:「そうだな」
ヨージ:「ケンが負け惜しみ言ってたからだぞ」

ケン:「俺のせいかよ!(^o^;)」

「蓮華、眠くなってきちゃった」

ヨージ:「蓮華ちゃんもこう言ってんだし、俺らもそろそろ寝ようぜ」

オミ:「でもさ、蓮華ちゃん、誰と寝るの?空き部屋無いし。誰かと寝る事になるよね」

ケン:「蓮華ちゃんは誰と寝たい?」
ヨージ:「もちろんヨージ兄ちゃんだよな」

「ごめんねヨージ。蓮華はアヤが良い」


ヨージ:「ガーン( ̄□ ̄;)!!」
ケン:「プッ幼児に振られてやがる」
ヨージ:「ケン!てめぇな!」


オミ:「じゃあアヤ君。お願いね」
アヤ:「あぁ。行くぞ蓮華」
「うん!」



ヨージ:「だからお前は...」
ケン:「良いじゃんかよ!」


オミ:「いつまでやってるのさ(^▽^;
早くしないと電気消すよ?」

ケン・ヨージ:「チッ!」



************************

「ねぇねぇアヤ」
アヤ:「何だ」
「ケンとヨージって仲悪いの?」
アヤ:「いいや。悪くはない。普段はああだがな」

「ふぅん」

アヤ:「ほら、眠いんだろ。寝るぞ」
「うん。おやすみなさい」
アヤ:「おやすみ」


「アヤ、絶対、蓮華から離れないでね」

アヤ:「大丈夫だ。離れないからな」



コイツ...過去に何かあったのか?



*******************



朝がやって来た。


下へ行くとオミが朝食を作っていた。


オミ:「おはよう。蓮華ちゃん、アヤ君」

蓮華:「おはよう」
アヤ:「おはよう。良い朝だな」


アヤ:「オミ、朝食作り手伝うか?」
オミ:「あ、ゆっくりしてて良いよ。
あともう少しで終わるから」


「あれ?ヨージとケンは?」

オミ:「ヨージ君とケン君なら、もうすぐ起きてくるんじゃないかな」


ガチャ


ケン・ヨージ「おはよー」


オミ:「ほら、起きて来た。ケン君、ヨージ君、おはよう」

アヤ:「おはよう二人共」

「おはよー!」


ヨージ:「やぁ蓮華ちゃん、昨日は良く眠れた?」

「うん!アヤずっと抱きしめてくれてたから暖くて眠りやすかったよ」


ケン:「抱きしめただぁ?アヤ、変な事してねぇよな」

アヤ:「蓮華が離れないでって言ったから抱きしめただけで変な事はしていない」

オミ:「そうそ。アヤ君に限って変な事は無いよ」



***********************

オミ:「じゃあお店開けるよ」

ケン:「そんじゃ頑張りますか!」
ヨージ:「頑張り過ぎてドジ踏むなよ」


「頑張ろうねアヤ!」
アヤ:「あぁ」





オープン
ガララララ


ヨージ:「さすがにこんな早くには
来ねぇよな」

オミ:「ピークは10時くらいだからね
ぼちぼち来るんじゃない?」


「ねぇねぇ!あのお花なぁに?」

オミ:「あれは、かきつばた。花言葉は幸運は必ず来るだよ」

オミは、かきつばたを一本取り、花の部分を蓮華の髪に飾った。


オミ:「うん。可愛い。蓮華ちゃんに幸運来ると良いね」

「うん!ありがとうオミ!」
オミ:「どういたしまして」



やはり10時になるとピークになった。
お客さんは女性ばかり


「アヤ君その子誰?」

アヤ:「あぁコイツは親戚の子でしばらくウチでみることになったんだ」


「こんにちはお姉さん!お姉さんにおすすめは、ふようって花だよ。綺麗なお姉さんだからきっと似合うよ」

「あら?そう?じゃあひとつください」


アヤはふようを客に渡す


「また来てね」



アヤ:「蓮華、その喋り方、誰から教わった?」

「ヨージ。こうゆうこと言ったらお客さん喜ぶって」

アヤ:「(ヨージ。後で覚えてろ)」


*********************


時間はお昼になって
お客さんも減ってきた。


数時間前から
アヤとオミは昼食作りに行っている。



ヨージ:「お昼にすんぞー」
ケン:「あーお腹ペコペコ」



二人の元へ行こうとしたら
綺麗な女の人がこちらを見ていた。


「?」


するとその人は薄く微笑んだ。


思わず蓮華は手を振った。


ヨージ:「蓮華ちゃん?誰か知ってる人でも居たの?」

「ううん。あそこに綺麗な女の人が微笑んでいるの」


ヨージ:「えっどこどこ!?タイプだと良いなぁ」

ケン:「すぐお前は女に反応するんだから...にしても人なんて居ないぞ」


「え、でもあそこに...ってあれ?
居ない」


ヨージ:「きっと見間違いだよ。今は暑いし錯覚でも見えたんだ」

ケン:「帰ったら冷たい水でも貰おうぜ。な?」


「...うん」



本当に見間違いかなぁ?
帰ったらオミやアヤに話してみようかな



*********************


昼食中


「ねぇオミ。」

オミ:「どうしたの?」
「この辺に綺麗な女の人住んでる?」

オミ:「綺麗な女の人ねぇ...アヤ君知ってる?」


アヤ:「知らない」


ヨージ:「近所に住んでるなら、とっくにチェック入れてるぜ」

ケン:「お前って奴は...(T_T)」


オミ:「綺麗な女の人が、どうかしたの?」


「さっき見たの。こっち見て微笑んでた」


ケン・ヨージ「俺らは見えなかったけどな」


アヤ:「....」


オミ:「その人、妖精さんじゃないかな?」


ヨージ:「ブフッ!!オミ、お前、まだそんなの信じて...


ドスッ

アヤがヨージの足を踏む。


ヨージ:「痛てぇっ!」
アヤ:「(蓮華が妖精居るって信じてたらどうする)」

ヨージ:「ちぇっ」



オミ:「蓮華ちゃんが見たのは妖精さんだよ。子供にしか見えないね」

「妖精さん?」


オミ:「そう、妖精さん。だから大人のケン君、ヨージ君には見えなかったんだよ」


「また来るかな?お話してみたい」


オミ:「蓮華ちゃんが良い子にしてたらきっと来るよ」

「本当!?蓮華、良い子にする!」



ケン:「幼児って良いね。あんな無邪気でさ」


ヨージ:「あぁ」


***********************

すると昼からは
雨だった。



「雨だね」

アヤ:「そうだな」

「妖精さん来れないね」


残念そうに蓮華はそう呟いた。
無言でアヤは蓮華の頭を撫でる。


ヨージ:「さっきまでの天気はどこ行ったんだか」

オミ:「こんなんじゃお客さん来ないよね」


ケン:「まったく気まぐれな空模様だぜ」



カララーン


「どうも、ペルシャからの指令よ」



ケン:「バーマンか、こんな雨降りの中、大変だな」


4人は地下室へ行った



アヤ:「蓮華はここで待ってろ」

「わかった」


本当はアヤ達の方に行きたいけど
言うこと聞いて良い子で居なきゃ

妖精さんに会えないもん。




テレビを付けても
つまらないものばかり


そんな時


ふと視線が感じて
窓の外を見ると


昼間見た綺麗な女の人が立っていた


「妖精さん!!」


蓮華は外へ出て行った。




テレビでは

「最近、幼児が川で溺死するという事故が多発しています。警察は何らかの事件として調査を進めています」




*********その頃のアヤ達


「最近、幼児が川で溺死するという事件を知っているだろう。実は影で何かあると私達は見ている。そこで今回のミッションはその事について調査してほしい」



ヨージ:「幼児が川で溺死か。酷い話だぜ」

オミ:「これ以上、被害者を出さないためにも調査をしよう」


********************



「妖精さん!待って~!」


「フフ...こっちよ」


「妖精さん早いよ!」


そして蓮華はザパザパ
川に入っていく


「あともう少しよ」


「妖精さん、待っててね」



そして綺麗な女はニィっと笑った。


「え?」


その瞬間
蓮華は足がつかない所まで
来てしまい手足をバタバタさせた



「うっ..ぱぁ!ぶはぁっ!」


溺れはじめてしまった。


「妖精っ...がはっ!..さん!
助け...てっ!!うぷっ」

しかし女の姿は無かった。


********************


アヤ:「蓮華ー!?どこ行った」

オミ:「アヤ君?どうしたの?」

アヤ:「蓮華が居ないんだ!」

ケン:「トイレじゃねーの?」

アヤ:「それが居ないんだ!!」

ヨージ:「何だって!?」


アヤは胸騒ぎがして
堪らなかった。


オミ:「とりあえず傘さして!」


ガターン!!

アヤは傘もささず外へ出た。


オミ:「アヤ君!!」


ヨージ:「俺らも探しに行くぞ!」
ケン:「おう!!」
オミ:「うん!!」


*********************

アヤ:「蓮華ー!!蓮華ー!!居たら返事してくれ蓮華ー!!」


゛最近、幼児が川で溺死するという事件を知ってるだろう?゛



アヤ:「頼む!無事で居てくれ蓮華!」




****************オミ達


ケン:「こっちは駄目だ居たか!?」
ヨージ:「こっちも駄目だ。オミの方は?」

オミ:「駄目。居ない」

ハッとするヨージ。


ヨージ:「なぁ、もしかして蓮華ちゃん、綺麗な女の人をまた見たんじゃないか!?」


ケン:「こんな雨降りの中か!?」


オミ:「ヨージ君の話、ありえなくは無いよ。蓮華ちゃん、綺麗な女の人を
妖精だと思ってるし」


ケン:「その人について行ったわけか」



*********************アヤ


アヤ:「蓮華...一体何処に?」


バシャバシャッ


アヤ:「....!?」


蓮華が溺れてるじゃないか。


アヤ:「蓮華!!」

バシャバシャ川に入っていくアヤ


蓮華:「ア...ヤっ..助け..て」


アヤ:「あともう少しだからな!」


そして蓮華は気を失ってしまった
そして蓮華は沈んでく。


アヤ:「蓮華!」

アヤは潜り蓮華を助けた。


蓮華は息をしていた。



アヤ:「良かった。良かった...」


アヤはただ蓮華を抱きしめていた。



*******************


それからアヤはオミ達と合流し
帰った。




*********************

「....ん?」



オミ:「あ、蓮華ちゃん目を覚ましたよ」


アヤ:「蓮華!大丈夫か!?」
「うん。平気」


*********


アヤ:「何で勝手に外に行ったんだ?」

「ごめんなさい」


アヤ:「どれだけ皆が心配したと思ってるんだ?」


「だって妖精さんが...」


アヤ:「妖精が何だ?」


オミ:「アヤ君。もうその辺で..」
ヨージ:「蓮華ちゃんも謝ってるし」
ケン:「許してやれよ」


アヤ:「お前らそう言うけど、実際、死にかけてたんだぞコイツ」


オミ:「そうだけどさ...」


すると蓮華は泣き始めた。


アヤは自分の部屋に戻った。



「オミー」

蓮華は泣きながらオミに抱き着く
オミは抱き受け止めた。


オミ:「アヤ君たら~言い過ぎだよ」
ケン:「けど、何だかんだ言って一番心配してたのアヤだよな」

ヨージ:「あいつの過去も過去だしな」

オミ:「ヨージ君!!蓮華ちゃんも居るんだから」


「ねぇ、アヤは蓮華の事嫌いになったの?」


ケン:「そんなわけ無いだろう。アヤは蓮華ちゃんの事心配したから
あんな事言ったんだよ」


ヨージ:「あいつは感情を伝えるのが
苦手な奴でさ、あいつなりに心配したと伝えたかったんじゃない?」


オミ:「蓮華ちゃん。アヤ君にこれ渡してきな」


「このお花は?」


オミ:「カミツレという花で花言葉は
仲直り。」


「アヤ、許してくれるかな?」


「「「頑張って!きっと大丈夫!」」」


「よし!」



*******************

ポツポツと窓ガラスには
容赦なく雨は打ち付ける。

゛だって妖精さんが...゛


アヤ:「少し言いすぎたか」


蓮華を見てると
ついアイツの事を思い出してしまう。


コンコン


アヤ:「誰だ?」

「蓮華...です」


ガチャ


アヤ:「どうした?」

「こっこれ!!」

アヤ:「これはカツミレ...」


「花言葉は仲直り。アヤ、蓮華の事
嫌いにならないでね」


アヤは苦笑した。


アヤ:「大丈夫。嫌いにならない。俺の方こそ悪かったな」


「アヤ...」



アヤ:「お前を見てると妹を思い出すんだ」


「妹さん?」



アヤ:「あぁ。名前は綾って言ってな
いつも俺にべったりで良い妹だった」


「綾さん..ね。あれ?名前、アヤと同じじゃん」


アヤ:「今使っている名前は偽名。本当は蘭って名前なんだ俺」



「そうなんだ。妹さんは元気に暮らしてるの?」


するとアヤは首を横に振り
悲しい表情で言った。


アヤ:「妹は事故に合って、その時からずっと植物人間なんだ。いつか目を覚ますと俺は信じてる」

ポロ...ポタ


「..アヤ泣いてる」


アヤ:「目にゴミが入っただけだ」

「私もね、お兄ちゃんが居たの。でも
ある日、何者かに殺されたんだ。悲しくて悲しくてしばらく泣いてたの」



アヤ:「蓮華..」

「だからアヤ、我慢しないで泣いてよ
一人で悲しみを抱えてたら辛くなるよ
泣く事は恥ずかしい事じゃないよ」



アヤはただただ
今まで抱えて来た悲しみを放つように
泣き続けた。



*******************夕食


オミ:「はーい!鍋できたよ!」

ケン:「何鍋だ?旨そう」
アヤ:「塩鍋だ。」

ヨージ:「塩鍋かぁ。さっぱりしてて良いよな」

「鍋...人が集まって食べるの初めて」


オミ:「え!?鍋って皆で食べる物じゃないの?」


「蓮華の家、一人ひとつ鍋当たってた」



ヨージ:「そんじゃ皆で楽しく鍋をつつこうぜ」


ケン:「そうそ。鍋は皆で食べるから
旨いんだ。」


アヤ:「ほら皿寄越せ。よそおうから」


「うん!」




ケン:「あー!それ俺が食べようとした肉!!ヨージ!わざとやりやがったな!」

ヨージ:「肉は早い物勝ち。遅いお前が悪い( ̄▽ ̄)=3」

ケン:「このっ食いしん坊!!」
ヨージ:「俺、食いしん坊じゃないし」

オミ:「はいはい喧嘩しないの。お肉はまだたくさんあるからね」



「アヤにあげる」


蓮華はポイポイ
アヤの皿にニラを入れる



アヤ:「もしかしてニラが嫌いか?」
「ギクッ!ちっ違うよ!」

アヤ:「じゃあ蓮華、ニラを食べてみろ」

「....」


アヤ:「好き嫌いは良くない。ちゃんと食べろ」

「.....っ」


ヨージ:「ニラならヨージ兄ちゃんが
食べてやろうか?」

ケン:「俺も協力すんぜ」


アヤ:「コラ。二人共。甘やかすな」


「蓮華、食べてみる!」


オミ:「頑張れ!!」


パクッ


ゴクン



「た...食べれた!!」


オミ:「おめでとう!!」
ヨージ・ケン:「やったじゃねーか」


「アヤ!ニラ、平気になったよ」


アヤ:「よく頑張ったな」

蓮華の頭を撫でるアヤ
それが嬉しくて笑う蓮華



ヨージ:「アヤはまるで蓮華ちゃんの母親だな(笑)」

オミ:「和むね~」

***********

アヤ:「そして白雪姫は王子様と..
って寝たか」

隣にはすやすやと寝息をたてている
蓮華の姿があった

アヤは読み聞かせの本を閉じた。


「お兄ちゃん...」

アヤ:「寝言か...」


お兄ちゃん....か。


*****************
綾:「お兄ちゃん!早くぅー!!」
蘭:「今、行くよ」

ブゥーン


蘭:「!?綾っ!!危ない!!」
綾:「え...?」


キィィィィドン!

蘭:「綾ーーーーー!!!」



*******************

アヤ:「綾っ!」

ガバッと起きるアヤ


アヤ:「またあの夢か..。」


あんな悪夢みたいな出来事
いっそ夢なら良いのに


***********続く。



あとがき

初のヴァイスクロイツ小説です!!
今回、苦労したのは
花言葉や花について調べた事です

ここまで読んでくださり
ありがとうございました(*^.^*)