「明日僕は旅に出ます」
と息子が言った
のではなく 私が息子に言った
「何いってんだ このオヤジ」
いっちょ前の口がきけるようになった息子に
「明日の朝7時 エアチケットの予約を取るんだ
そのために半年間の予定を立てたんだ
じゃあな」
私はもはや見守ること以外になすすべがなくなった
そのくらい息子には主体性が備わってきた
もはや新しい勉強もなく
何周目だかの問題集を解く毎日
私はもはや御用済み
一昨年の暮に決めた 男の城
という名の小屋に向かうべく
春からの格安チケット半年分を買うのだ
6時半に息子を起こし
その脇で 7時から注文
明日の朝
「なめてんのか くおーら」
なんて言ってもらえると
なお嬉しい
だんだん壊れてきた私がここにいる
現実逃避したい私がここにいる
明日に続く