先日友人の家に遊びに行った。


部屋の中にいる僕等は、お洒落なソファーに腰掛ける事もなくただ床に寝転んで、誰が可愛いだとか、こんな時お前ならどうしてたとか、そんな話ばかりしていた。


そこには中学時代サッカー部の練習終わりに、疲れ果てグラウンドで寝転びながら話しをしていた風景と変わらないものがある。


年齢を重ね、色んなものが変わってしまって、もうよっちゃんイカの当たりを引いても喜べないし、きっとお互いの好きな女の子が被ってる事もないだろうけど、二人が寝転んでる時の間合いは当時と変わらない。


寝転んで見上げた先は天井で、あの頃のような優しい夕焼け空ではないけれど、僕等二人の間を流れる空気だけは何も変わらない。


誰かが消し忘れて、ポツンと一つだけ残された教室の灯りを、二人でぼんやり眺める事はもう出来ないけど、今は居酒屋で瓶ビールを頼んで二人で語れるようになったからいいのかな。


結局二人共ビールあんま飲まれへんから結構残ったし、『お前俺が注文したやつ全然食わんよな昔から!』って途中怒ってたけど。。