今日の夕飯は「ウニどん」だった。

昨今はウニは、昔ほど超高価なものではなくなったが、「安く」はない。

少なくとも我が家では「ウニどん」はごちそうである。

先日のホットケーキの一件があったので、

「う~ん」とうなりながら義母の茶碗にウニを盛る。

私たちよりご飯の量は少ないが、その比率から見ると義母の「ウニ」が一番多い。


「今日はウニどんやで~。」と言うダンナに義母は黙っていた。

そして食事が始まり、案の定、義母は「ウニ」を残した。

「なんで?嫌いか?」とダンナが尋ねると

「嫌いや。」との返事。

「ウニ」が茶碗の中でグチャグチャの哀れな姿で残されている。

誰もそれを食べる気にはならない。

生ゴミの運命しかない「ウニ」


食べ物を無駄に捨てるのが嫌いな私は、

哀れな「ウニ」の姿に

「嫌いなら、最初から言え!勿体ない!」

と心で叫ぶ。

こんな時、亡くなった実母を思い出す。

認知症がひどくなる前の実母は

量が多かったり、嫌いな物だった場合、

箸をつける前に私たちに譲った。


義母は認知症ではないが、

左に麻痺があるので、右だけしか使えない。

それ故に綺麗に食べられないのだろう。

しかし、一口サイズに切り分けて盛りつけているので、

食べる量だけを皿の端に分けて食べれば、

もう少し綺麗に食べられると思うが、

そこまで思い当たらない様子だ。

そのグチャグチャな皿に私の食欲が失せる。


ダンナは介護施設で夕食を食べさせて貰えと言う。

確かにその方が楽だし、ゆっくりと食事を楽しめる。

それもストレス解消だから、たまに利用しているが、

それが毎日だと考えてしまう。

家族と暮らしながら、自分がそんな待遇を受けたら?

寂しくてやり切れないだろうと思う。


ここは、

義母のグチャグチャの皿で食欲が失せるなら、

ダイエットに利用するしかないなぁ…。