生誕140年記念特別展「木島櫻谷」
泉屋博古館分館(六本木)にて
PartⅠ :近代動物画の冒険:4月8日まで開催中
Part II :木島櫻谷の「四季連作屏風」➕近代花鳥図屏風尽し:4月14日〜5月6日六本木(最寄駅は東京メトロ南北線「六本木一丁目」)にある泉屋博古館分館(せんおくはくこかん ぶんかん)にて、木島櫻谷の展覧会が開催中です

※展覧会の写真は、美術館より特別な許可を得て撮影しています。
それ以上の表現力に魅了される
先日のクイズの通り、木島櫻谷は「このしまおうこく」と読みます。
京都の日本画家で、円山・四条派の流れをくむ今尾景年に学んだそうです。
円山は円山応挙、四条は呉春を祖とする流派で、確かに櫻谷の写実的な絵画は、応挙を思わせます。
今回の展覧会は、4年前にこちらの美術館で開催された展覧会が好評だったことから開催の運びになったとか。
馬、猪、鷲、孔雀、ライオン、猫など身近な動物や鳥から、当時はまだ珍しかった動物も描かれています。
その作風の特徴は、非常に表情豊かであること。
それは写実以上の表現力で、人間に近い表情だと解説されて、よく見ると
うん、確かにいるね、こういうおじいさん(笑)
どのようないきさつで贈られたかは分かっていないそうですが、よほど通いつめていたのかも、という学芸員さんのコメントを聞いて、思わずその姿を想像してしまいました。当時そういう制度(?)があったのも驚きです。
圧巻の代表作「寒月」
吸い込まれそうな空の色づかいにも注目
泉屋博古館分館は、入るとホールがあります。そして、ホール正面に展示ケースがあり、その左右に展示室が1室ずつあります。
向かって左の展示室から展示が始まるのですが、この部屋の一番奥に展示されているのが代表作の「寒月」
一見、狐以外はモノトーンに見えるこの作品は、圧倒的な存在感で、冬の夜の冷気や静けさまで描かれているように感じて、ずっと観ていられます。
さらに興味深いのは空の色。
グレーのようで、そうではなく、メタリックのような光沢があり、
専門家が分析してもどの色を使って表現しているのか分からないそうです。
ボロボロの状態で発見された「かりくら」
昨年修復を終えたばかりの名作
主に色彩の作品を展示している右の展示室の奥を飾るのは高さ250センチもある「かりくら」
表装もない状態で巻かれていて、保存状態は相当悪かったとか。
…という説明を聞いてもピンと来ないくらい見事に修復されています。
私はむしろ修復技術に感動してしまいますσ(^_^;)
写生帖や絵の具、画材なども展示
さまざまな角度から楽しめる
櫻谷は写生をとても大事にしていたとか。その一端を覗くことができる写生帖も展示されています。
絵の具は使いかけのもの、未使用のものがランダムに並んでいるそうですが、こういう展示は画家さんの日常や作業中の姿を垣間見るようで、面白いですね。
私は、日本画で動物画というのが最初あまり繋がらなかったのですが、思いのほか楽しめました。初公開の作品も多く、非常に丁寧に構成されている展覧会です。PartⅡだけ行こう、と思っている方もいるかもしれませんが、ぜひ現在開催中のPartⅠもお見逃しなく!














