目ざめたヒグマ | 北の大地でゼンチ工房

目ざめたヒグマ

今朝、雪が積もっていましたが、午前中に消えてしまいました。


アメブロのランキングのように、出入りの激しい十勝の春です。




今期の「十勝のしぜん科学」が始まりました。


しばらく掲載されなかったので、「きっと終わってしまった・・・」と

思っていた方もいると思います。


教育に新聞を!というページなので、夏休み・冬休み・春休みが

あるのです。



今回、担当者との話の中に、単行本化の話しが出ました。

 ( ̄▽+ ̄*)

もう少し頑張って溜め込みます。




さて、ヒグマですが

以前にも書いたように、ヒグマは日本最大の野生動物です。

エゾシカの首を、一撃で折ってしまうほどの力があります。


北海道の山中に住んでいるので、人間の住むところとは距離が

ありますが、食べ物が少なかったりテリトリーを追われた場合など

里に近づきすぎて人間に遭遇します。


畑を荒らされることがありますが、発見したというだけで駆除の

対象になり、撃ち殺されます。


北海道にヒグマが何頭いるのかは分かっていませんが、駆除に

よって自然に頭数が制限されているようです。

北の大地でゼンチ商店(エコ取り扱い)-ヒグマ



ヒグマが凶暴になるときがあります。


1、手負いのヒグマ。人間に恨みを持ちます。


2、発情期のヒグマ。


3、子供をつれた母グマ。



特に子供をつれたヒグマは、オスのヒグマでさえも近づけません。

オスのヒグマは、小グマを殺してしまうことがあるからです。


子供を守るために凶暴になるのです。



冬ごもりの間に産まれた子供は、2頭が多いようです。

 体長は25センチ  体重は400グラムと小さく産まれます。


1年は一緒に過ごし、次の冬ごもりも同じ穴で眠ります。

次の初夏には、母ヒグマは子供を置き去りにして、子別れをします。


兄弟グマは、1~2年一緒にいることがあります。


3~4歳で成獣に近くなると、ひとり立ちをします。

4~5歳になると繁殖行動をとるようです。


ヒグマは自然の中では、25歳くらいが寿命のようです。

飼育グマは30歳まで生きるそうです。



現在の北海道のヒグマが住める森林は、ギリギリのところです。

これ以上森林が伐採されれば、ヒグマは人間の畑を荒らさなけれ

ば生きていけません。


そして駆除の対象になります。



ヒグマのためにも、人間のためにも、北海道の自然林を守って

いきたいと思っています。




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追記


冬ごもりについて書き足します。


ヒグマは雪が降り出す11~12月に冬ごもりに入りますが

秋の実りを大量に食べて脂肪をつけ、冬が来て食料が少なく

なってきた頃に一致します。


眠りにつくと、食べ物はいっさい取りません。

冬ごもりは3~4ヶ月ほどになります。


その間、呼吸数を少なくしますが、体温はさほど下がり

ません。

ですから、冬山はヒグマが寝ているから安全とは言えません。


穴の中のヒグマは、人間が近づく気配を感じると、いつでも

穴から飛び出してきて眠りを邪魔した怒りをぶつけます。


穴の中で子供を生んだメスのヒグマも敏感です。

子供を守るために、近づく人間を襲います。

メスは何も食べずに、小熊に乳を与えていますから、お腹が

空いて気が立ってます。



春に、冬ごもりから目覚めたヒグマは、体重が25%もおちて

いるそうです。


ちょうど山菜が取れる時期です。


ヒグマも山菜が大好物です。


なかでもフキノトウは、胃の中を掃除するために初めて食べる

食料のようです。



私も初めての食料にならないように気をつけます。