四つ輪の押し車を
安定杖のように用いて
地下鉄車両に
乗って来られた60代くらいの男性。

席は
余裕で
空いていたので
腰掛けようとされた瞬間
電車が動き出したため
とても不安定になられて
支えのはずのつかまってる車ごと
転びそうに…

すかさず
前の席にいたお姉さんが
サッと
助けて支えてた

無口な武骨な感じの
男性は大丈夫と
言って座って
2駅後に立ち上がって降りようとした

例のお姉さんも立ち上がりその男性の
後ろにいたので
てっきり
たまたま同じ駅で降りるんだと思ったら

その方を
気遣い
他の降りる乗客から守り
ちゃんと出るまで見送ってから
自分の席に
戻った。

少し
ほっとした感じで。
でも
なにごとも
なかったかのように。

わたしは
とても
あたたかい気持ちに
なりました。

やらずに
おられない行動が
そこにあったという事実に。