今日の一言 「 深く深く 」 | mituのブログ

今日の一言 「 深く深く 」


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(12/25)

おはようございます。

今日は、教科書を一切使わず、文庫本「銀の匙」1冊を

横道に逸れながら中学3年間かけて読み込むという、前例

なき授業により、公立校の滑り止めに過ぎなかった灘校を、

全国一の進学校に導き、数多のリーダーを育てた

国語教師橋本武の一言。
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 【今日の一言 2013年12月25日】
「スピードが大事なんじゃない。

 すぐ役に立つことは、すぐに役立たなくなります。

 何でもいい、少しでも興味をもったことから気持ちを

 起こしていって、どんどん自分で掘り下げてほしい。

 そうやって自分で見つけたことは君たちの一生の財産に

 なります。そのことはいつか分かりますから」
(橋本 武 国語教師『伝説の灘校教師が教える一生役立つ

 学ぶ力』(スローリーディング)伝説の灘校教師が教える

 一生役立つ学ぶ力)
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橋本武は、新制灘中学校で新入生を担当することになった19

50年から、この方式で授業を始めます。

凧揚げの場面が出てきたら実際に凧揚げしたり、飴を食べる

場面が出たら飴を食べながら追体験します。
主人公の少年が百人一首を読む場面では、授業時間に、百人

一首の大会をやりました。優勝賞品は新品のえんぴつ。

生徒は授業という意識ではなく、面白い面白いとやり、生徒は

楽しんで百人一首を覚えたのです。

寿司ということから掘り下げて、「魚偏のつく全漢字678個を

全部集めてみよう」とかも楽しんで、他の偏の漢字にも興味を

持ったり、漢字の世界の成り立ちがわかったりなどしました。
生徒たちは、「ほんとは脱線ではなく、先生が仕組んだもの

だったと大人になった気付いた」そうです。
「作者の意図は何なのか、を見抜きながら、『先へ先へ』では

なく『奥へ奥へ』と読んでいきます」

そして「話をどんどん横道にそらせ、日本の文化や伝統などを

生徒に学ばせていった」(橋本武)
灘校では、「一教科一教師の持ち上がり担当制で6年間の中高

一貫教育を行う」のですが、橋本武のこの授業を受けた最初の

生徒たちが、6年後の春には東京大学に15名合格(1956

年)、更にその6年後には東京大学に39名・京都大学に52

名合格(1962年)、また更に6年後には132名が東京大学

に合格し、東京都立日比谷高等学校を抜いて東大合格者数全国

一位となります(1968年)。

その後も6年おきに120名(1974年)、131名(19

80年)が東大に合格します。

国語力の向上が他の教科の理解力も高めたと言われています。
1912年生まれで、現在は101歳ですが、120歳まで

生きるつもりだとのこと。
教え子で神奈川県知事の黒岩祐治が「恩師の条件」で書いて

くれたことから取材がいっぱい来て、死んでいる暇がないそう

です。
「日本人は日本語で思考し行動する。国語能力のアップが現代人

の課題」(齋藤孝 教育学者)
「人間は言葉を元に思考していくのだがら、言葉が育てば

心が育つ、人が育つ」(菊池省三 学級崩壊再生のスペシャリスト)