珍しく、祭日に金剛山に出掛けてみた

 

このお盆の時期ならば少ないかも・・・

そう思い少し迷いつつも

普段よりかなり遅い時間からの出発だった・・・

 

シュウカイドウ

 

駐車場は満杯で

最後のスペースに何とか駐車できた

これは覚悟して登らねば・・・と

そう思って歩を進めだした

 

歩き初めに迎えてくれたのは

シュウカイドウの花だった

まだ数えるほどだったが

もうすぐ 沢山の花を咲かせ

目を楽しませてくれそうだ

 

 

覚悟して登り始めた山は

意外に静かな趣で迎えてくれた

 

花の入れ替わりも終えて、

夏から秋にかけて咲く花が目にとまった

 

 ツユクサ

 アキノタムラソウ

 ニガクサ

 フシグロセンノウ

 紅ゲンノショウコ

 キンミズヒキ

 

いつものコースを

いつものペースでゆっくりと歩く

いつも歩くコースだからこそ

小さな変化に目が留まる

草木の様子も変わり

山道も変化を見せる

 

 

崩れた斜面

無かった倒木

抉れた道

そして、今まで眠っていた草木が

自分の出番とばかりに葉を広げ

夏を楽しむように空を仰ぐ

 

 キツリフネ

 ヘクソカズラ

 ヤマゴボウ

 ヤマゴボウの果実

 

花を咲かせるもの

果実をつけるもの

季節をバトンタッチしながら存在を示す

野草花の息遣いを感じる

 

 

人一人逢わない森の中は

私にとって憩いの場

 

ゆっくりと草木と語らえる森の懐で

森の吐息を感じて歩く

 

この時が本当に安らぎを感じる

 

 マツカゼソウ

 アキチョウジ

 ミズタマソウ

 ヒヨドリバナ

 

まだまだ、暑さが続く中

物悲しくなくセミの姿を木陰に捉えた

 

山にそのセミの声が響きだすと

夏の終わりを告げられて

哀愁を感じてしまう・・・

 

 

ヒグラシ

 

 

手の届くところにだったので

少しだけお付き合いしてもらった

 

小さな体のヒグラシさん

秋の便りでも運んできたのでしょうか・・・

 

もう、山は・・・

秋を迎える準備を始めているのでしょうね

 

 

 

キレイな植林の尾根道が緩く延びる

その林床に広がるクマザサが高級絨毯の様だ

 

ここから先は段々 人の声を聞く様になる

 

 

 

いつもはがらりとして独り占めできる広場も

今日は人が集まり賑わっている

 

 金剛山山頂

 

山頂も賑わいをみせている

雲の多い空だけど、清々しい風が優しく吹く

 

ブルーシートの範囲が広がってきているものの

人は然程気にする様子もなく

山頂からの景色を楽しんでいる

 

 山頂温度23℃

 

山頂茶屋も所せまし的な感じで賑わって

人・人・人・・・

座るスペースは満員御礼

 

人混み苦手な私は、そのままスルーして

休まず、下山することにした

 

 ミゾホオズキ

 

下山コースもなるべく人の少ない方を選択!

 

祝日といっても、人は少ない方なのかもしれないが

やはり、普段、平日に登る私にとっては違う

自然と人を避けて歩く癖がついてしまった・・・

 

 

 クサアジサイ

セト

 

セトについてみれば、いつものように、

段々朽ちてきているベンチが迎えてくれた。

 

ベンチは新たに修復されるのか否かは不明だが

今のセトの雰囲気は好きだ。

 

ここからも一気に下っていった。

 

どんどん下っていくが、

足場が悪くなってきている。

 

最近の豪雨が土を流し、道を川に変え、

抉られるように深まる溝・・・

 

道は・・・

歩き難くなっている所、

土砂が溜まって歩き易くなった所、

様相が変わっているものの

注意して下っていかなければならないのは

変わりはない!

 

 

 ヌスビトハギ

 

 

茂って道が細くなる夏の山道、

緑のトンネルを潜るように林道に出る

 

セトからの下りもまた、人に逢う事はなかった

 

山頂の賑わいを見て

すぐにその場を離れていったが

少々焦ってしまったか・・・

もう少し山頂でゆっくりしても良かったかと

ここまで下ってくると

反対に後悔が出てきてしまった

 

・・・といっても

今から登る気力はない・・・

本当はカトラ谷から

登り返そうかと思わないことも無かった

後押しするものが何もなく すぐに諦めたのだ。

 

また、来るから・・・

 

そう言い聞かせて

さっさと駐車場へと向かった

 

 

 

 

空の雲は怪しげな動きを見せながら

崩す事は無く、歩くには丁度良い感じだった

 

勝手に翻弄されていた私をみて、笑っているようにも思え

空を暫く見上げながら

また来るよう~と呟いていた

 

 

最期までお付き合いありがとうございます