漸く梅雨が明けた

そんな空は、夏の空

以前の様な夏の空を楽しむ事は出来ない

外に出れば死にそうな暑さだ

焼かれる魚の気持ちがよくわかる!

 

それでも、山は日差しを緑の葦簀を作って

木漏れ日の中で優しく包んでくれる

 

平日の朝、思い立って家を出た

向かう先は金剛山

最近は休みの時にふらりと独り歩きをするお山となった

 

チチがまだ現役に登っていた頃は

行きたい山ばかりに目が向けられていて

正直、金剛山は見向きもしていなかった

そして、今は

身近なお山となって

独り登山の時は、いつも足を運ぶようになった…

 

 

いつもの駐車場に停め

 

いつものお店を通り過ぎ

 

アジサイの花に見送られた

 

誰一人合わずに歩く林道

いつもの見慣れた道だけど

その日その日で趣は違っている

今日は静かだけど、そわそわとしている

 

 オニドコロ オニドコロの雄花

 

草木に絡むように張り付くオニドコロ

所狭しと広がって

雄花が天を仰ぐように延びている

 

 ヤブカンゾウ

 ヤマユリ

 

いつの間にかヤマユリの季節になっていた

大倫の花を堂々と咲かせた一輪!

道行く人の眼を惹くには十分だった

 

 ハナイカダ

 

この季節、ハナイカダを見つけるのは簡単だった

よく目立つといってもよい

 

最初に目に留まったハナイカダ

その果実はまるで目玉おやじの様だった!

 

 

木の根を張り巡らせた登山道

急な坂道をゆっくりと登っていく

 

 マツカゼソウ

 ミカエリソウの群生地

 

強い日差しから守ってくれるように広げられた枝葉

葉脈が透けて、なんとも言えない美しさ!

優しい緑が目に染みる

 

 オオカモメヅル

 ハエドクソウ

 

花の種類が変わった・・・

 

山は模様替えを終えて 表情を変えた

 

山滴る・・・

 

滴る季節の中で、ひっそりと咲く小さな野草花

器量よしさんが多いのに

茂る草の陰に隠れるように小さく笑っている

 

 アカショウマ

 

地面を這うように延びる根が

お互いに絡み合い、支え合う

その上を根の助けを借りるように人が歩く

 

根は痛かろう・・・

窮屈であろう・・・

でも 通りゃんせ~!

 

そんな根も時に凶器になり、

足を掬われそうになる・・・

濡れている時はよく滑り

飛び出た根っこに足を奪われる!

 

それでも、急坂であればあるほど

この木の根に助けらえる

 

 

 木のヘソ?

 

 六地蔵尾根には、好きなポイントが幾つかある

決して、展望が良いわけでは無いが

癒やしのスポットとなる所だ

なぜかそこに来ると

気持ちが落ち着くのだ・・・

 

樹齢何年だろう・・・

古木が集まる尾根の集会場

そこには不思議な力が集まっている

 

きっと感じるのは人それぞれだろうが

この空間を私は失いたくないと願う・・・

 

 

 金剛山 山頂

 

 

 金剛山山頂ライブカメラポイントには

まだ、ブルーシートが掛けられたまま…だ

 

前よりも、掛けられたシートの幅が

広くなっているような…

 

谷側へ引っ張られているのだろうか・・・

この広場はどうなるのだろうか・・・

 

心配をよそに、

登って来られた方たちの憩いの場として 

今日も賑わっていた

 

 

 キヨスミギボウシ

 

 

山頂の気温は、20

町中の温度は、30℃以上

 

そう思えば、涼しいはずだが

山頂の温度としては、やはり暑い!

 

日陰と風が恋しくなる

 

 

 ヤマジノホトトギス

 イヌトウバナ

 ウバユリの蕾

 

山頂の賑わいは 少々苦手

早々に立ち去り、今日は山頂付近をぶらぶら散策する

 

 キツリフネ

 ダイコンソウ

高見山

 

 雲は多いけれど

最高点からの景色は良かった

今日は、高見山も望めて満足その1だ!

 

 

 オカトラノオ

 ヒヨドリバナ

 

ところどころに、隠れ場のような

小さなスペースがある

今日の独りで独占

少しだけ瞑想モドキをする

 

木陰で緩く風が通り過ぎ

心地より世界に感じた

ただ・・・

 

流石に、この暑さ

小鳥たちの姿も余り見かけない

セミの声だけが響き渡っている

場所は静かだが、蝉のオーケストラは、

少々耳障り…

 

今日は、私にも集中力がわかない・・・

 

 

 ガクアジサイ

 ネジリバナ

 

ちはや園地は人影が無く

緑の絨毯を敷いた広場が佇むだけ・・・

 

ここで少し腰を据えて休憩

先に進むか、引き返すか・・・

迷いながらも、予定のルートを通る事にした

 

 ヤマハギ

 黄色のノカンゾウ?

 

 

帰りのルートもまた、人に会う事はない

マイナールート・・・

セミの声に押されるように下っていく!

 

 ミヤマタニソバ

 

この季節、水のある所は心地よい

滝の飛沫を浴びると これまた心地よい

少しだけ、谷側の涼しさを頂きながら下った

 

 登山口

 片側通行・・・

 

気になっていた 通行止めとなった箇所

今は片道通行が可能であるが

暫く通行止めになっており、バスすら通れなかった

 

ただ、崩れた山肌を見ると

二重、三重の被害が出てもおかしくない感じだった

 

その場付近に咲くヤマユリの花

何事もなかったかのように咲き乱れていた

 

 

 ヤマユリ

ヤマユリ

学名:Lilium auratum

分類:ユリ科ユリ属
   多年草・球根・単子葉類

別名:エイザンユリ、ヨシノユリ、ハコネユリ、シロユリ、キンセンユリ
原産地:近畿地方以北に分布 日本固有種

花言葉:人生の楽しみ、純潔、無垢、荘厳、威厳、

    飾らない愛、高貴な品性、甘美

 

 

ユリの女王様と呼ばれるヤマユリ

カサブランカのもとになった親ユリでもある

欧米で品種改良されてカサブランカが生まれた

 

甘く濃厚な独特の香りが辺り一面を漂う

 

 

こんなにたくさんのヤマユリに逢えたことが

最後の最後に 満足その2

 

 

 

 

 

 青いさん見~っけ!

大きくなって美味しい色に熟す日まで…グラサンチョキ

 

 

 

 

最期までお付き合いありがとうございます