嵐のあとの台風一過

晴れた空が眩しいほどに青い

 

さて、今日は、5月から

空き地にもよく見かけるハルシオンの事を

少しお話していきましょう♪

 

ハルシオン(春紫苑)/ハルジオン

学名:Erigeron philadelphicus

分類:キク科ムカシヨモギ属

花言葉:追想の愛

 

 

日本以外の国からやってきた植物を外来植物

もしくは帰化植物という

 

もともと日本にいない植物が、勝手に入り込んで

地域の自然環境に大きな影響を与え、

生物を脅かすおそれがあるとされ

特に、在来種への影響があるものは、

駆除対象となる

 

 

 

ただ、勝手に入り込んで・・・とは

あまりにも、勝手すぎる話の様な気がする。

 

国境を越えた人の移動や、物流が盛んになる事で

意図せず紛れ込まされて運ばれた植物も少なくない!

 

それだけではない!

 

人間の勝手な意思によって、

強制的に連れてこられた植物もある。

 

今も多くの珍しい植物が園芸用として、

他国から導入されている!

 

 

 

ただ、人間は飽きっぽい!

そんな人間の都合で放置されたり

窮屈な花壇を嫌って逃げ出したりして

雑草化したりするものがあった!

これらが、エスケープ雑草と呼ばれる植物である

 

ハルシオンもまた

そのエスケープ雑草と呼ばれるもである

 

 

 

 

大正時代園芸用植物として

アメリカから日本につれてこられた。

この時の名前を ピンク・フリーベインと呼んでいた。

 

なんとモダンで異国の貴婦人という感じの名前が

ついていたのだろう・・・

それが、ハルシオン昔の名前なのだ

 

ユーミンの歌のタイトルに

ハルジョオン・ヒメジョオンというものがあった。

そこから、ハルシオンは

ハルジョオンとか

ハルジオンと呼ばれるようになった

 

検索してもハルジオンでヒットする。

しかし、正式名はハルシオンである

春に咲く紫苑という事からハルシオンである。

 

ハルシオンによく似た花にヒメジョオンがある

姫女苑と書くがハルシオンとは違うものだ!

 

 

飽きっぽい人間は、

新たなる珍しい花に目をむけ

いつしかハルシオンは忘れ

見捨ててしまった!

 

見捨てられたハルシオンは・・・

 

 

 

 

花屋を追い出され

買われた家主から見捨てられたハルシオン

独り、逞しく生きて行かなければならなくなった

 

落ちぶれた家の庭に生えるが立ち、

花を折ったり、摘んだりすると貧乏になるといわれ、

人々から貧乏神のように忌み嫌われ出した

 

そしてついた別の呼び名が貧乏草だったチーンあせる

 

あのモダンで素敵な名前は何処に行った・・・

とうとう

こんな貧しい名前で呼ばれるようになった・・・

 

 

だけど、だけどだ!

最近では、この時期に咲く姿の愛らしさに

季節の風物詩として紹介されるようになった

 

メディアから、

美しい自然の風景として報じられる事もある

 

ハルシオンの学名は フィラデルフィカス

もともと北米のフィラデルフィアの大地に咲く

野の花だったのだ

 

人間の勝手な都合で、

奇数な運命に弄ばれたハルシオン

行き場を失ったものの

辛い時を克服して、今や季節の風物詩の中に

その名を残せるまでになった!

 

駆除対象となりながらも、

強くたくましく生きるハルシオン!

 

日本の生態系を壊すと、忌み嫌われていても、

ハルシオンにははない!

 

無理やり連れてこられて、見ず知らずの土地で、

懸命に生存の道を探っていたにすぎないハルシオンを

責める事など誰ができようか・・・

私にはできない・・・

 

 

 

一つ一つの花は

そんな苦労すら感じさせない程

可憐で、愛らしい顔をしているではないか♪

 

 

最後までお付き合いありがとうございます