別名:オオカメノキ(大亀の木)
分類:レンプクソウ科(旧スイカズラ科)ガマズミ属
4月から5月にかけて咲く樹木のお花です
新緑の中で白い花を満開に咲かせた姿は 見事です
見上げると ムシカリの葉が天を覆う様に広がり
その隙間から白い花の影が透けて見えます
急斜面の道では
目の高さがちょうど花に位置にきて
その姿を見る事が出来ました♪
ムスカリのお花は
同じレンプクソウ科のヤブデマリとよく似ています
ヤブデマリは枝を横に伸ばし葉の基部がくさび形~円形で
ムシカリは枝を斜上に出し、葉の基部がハート形にくぼみ、
花序の柄が短いので 見分けられるそうです
私的には よくよく見ないと見分けがつきにくいのですが
咲いたお花の形で見分けることは可能と思われます
ヤブデマリの装飾花も花びらは5枚ですが、
そのうち1枚は特に小さい特徴があります
また、ムシカリの方が少し先に咲くように思います

さて…
こんなに清楚で白いきれいなお花を咲かせるのに
ムシカリ…と呼ばれるのは?
名前の由来は
ムシカリの葉がよく虫に食われることから
虫食われ 虫食い が転訛して ムシカリとなったらしい
別名のオオカメノキは 葉の形が亀の甲羅に似ているという説と
ガマズミより大きく、
ガマズミの漢名 莢迷(きょうめい) が転訛して かめ になり、
オオカメノキの名になったという説があるが
もう一つは大神の木が転訛したという説もあるそうです
私は、ムシカリというお名前よりも、先に、
オオカメノキとしての名前を覚えました
見上げると 青い空を隠すように
丸みのある大きな葉がひろがり
お日様の光を受けて 透けて見える様が
とても好きです

木自体は 落葉低木か落葉小高木でよく分枝して
全体の高さは2~5メートルほどになります
ムシカリの材は弾力があるため
弓・輪かんじき・杖などに利用されたとも…
特徴としては…
葉は 対生で 柄の長さは2~4㎝ほどです
葉の大きさは 代替7~15㎝ぐらいの円形~広円形で
基部はハート形にくぼんでいます
葉縁は 浅く小さい鋸葉が不揃いにあり、
羽状の葉脈が 7~10対あります
葉と同時に白い花が咲きます
花は、中心部には、実をつける両性花が集まり
周囲には、実をつけない装飾花が取り囲みます
ガクアジサイに似たお花です

ムシカリの葉は
林内では いち早く紅葉をはじめ 秋を知らせます
色は橙色~朱色で真っ赤になる事はない様ですが
所々赤くなったり、暗赤色になったりと 個体差はあるようです
条件によって多少の差はあるのでしょう…
人と同じですね
環境に左右されるものでしょうか…
ムシカリの実は 秋になると 赤から黒に変っていきます。
熟して実の落ちたあとの花柄の赤が血管のように見えますが
山の赤サンゴにも見えます
この実は 果実酒に…
花は 花材に使われます
果実酒には…
紅色~黒色に熟した果実を100~200グラムを天日で数日乾燥して、
35度のホワイトリカー 1ℓでに漬けます
好みで氷砂糖を入れます
約6ヶ月おき、果実を取り出し、消毒した瓶に移しかえ熟成させます
ゆっくりと熟成させるとおいしい果実酒になります
茶道の世界では 離宮の愛した伝統の名花として伝えられ
茶席にも用いられている
その白い清楚な姿が利休の心も虜にしたのだろうか…
花言葉:以心伝心 無神経
