恩師 | 結節性硬化症とわたし

結節性硬化症とわたし

結節性硬化症は、わたしにたくさんのことを教えてくれます。
日々のいろいろや結節性硬化症とのつきあい方を綴っていきたいなと思います。

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恩師。


恩師との出合いは、

彼が4歳、わたしが20歳 のころ 。


自閉症という個性をもった恩師でした。


伝えたい気持ちは、たっぷりあるけれど、

それをうまく言葉にできない彼は、

いやなことがあると、

大きな声で叫び、暴れ、噛み付いて、

一生懸命 言葉にできない思いを伝えていました。



そんな彼とのお勉強がはじまりました。



彼の初めての言葉は「ちょーわい(ちょうだい)」。

大好きなトミカの受け渡しをしているときのことでした。




そんな彼との忘れなれない場面。

ある日、お勉強が終わって、駐車場までお見送りをしていたとき、




とびっきりの笑顔で、




「せんせい!」





と走ってきて




「タッチ!」





とハイタッチ。




鳥肌が立つくらいの感動の瞬間でした。




彼が呼ぶ初めての人の名前が、私だったことに驚きもしたのですが、




それより何より 彼が、

人とのふれあいを一番に求めて、呼びかけている姿に鳥肌が立つくらいの感動をおぼえた瞬間でした。




彼との出合いがあったから、私は今の仕事を選んだんだと思うのです。




人との出合いが自分をつくる。




そんな彼も今は中学3年生。

熊本と愛媛 場所は離れているけれど変わらず恩師です。




彼のお母さんが、

「いつか この子を連れて愛媛に行くことが夢です。」

と言ってくれるのが嬉しくて 。




離れていてもふとした瞬間、私のことを思い出してくれてるって幸せなことです。




そういえば、

先程紹介した 星野さんの本の中にこんなフレーズがあります。



「この感動をどうやって伝えたらいいんだろう。」



「それはね。自分が変わることだよ。」



~思ったこと~

自分が変わるって簡単そうで難しい。


でも、人も変えるということはもっともっと難しい。


もっともっといい日が続くように自分が変わろう!