2019/05/17(金) 明治神宮野球場
ベイスターズ 4-3 スワローズ

勝 今永
負 小川
S 山﨑

エースが投げ抜き、リリーフが抑える。
連打が生まれ、好守が冴える。

熱き星たちの声援が、神宮の森に轟き渡る。

痺れる接戦を戦い抜き快勝。

この日5勝目を上げたエースは、ある言葉を胸にマウンドに上がっていた。

「王道を征け!」

苦しみ抜いた昨シーズン、繰り返しかけられた言葉だ。

声の主は、木塚敦志投手コーチ。

横浜一筋11年。490試合全てにリリーフ登板。

苦しい冬の時代を支え抜いた炎のリリーバーだ。

「酷使されようが何があろうが泣きごとをいうことはない」

闘志剥き出しの気迫溢れるピッチングは、引退試合までもが真剣勝負の舞台だった。

ブルペンを預かり、誰よりもベイスターズのピッチングスタッフのことを知り尽くす木塚コーチは、左腕を信じて激励を続けた。

6回1/3。
打者29人。
119球。

3回表の打席では送りバントを決めて、先制点への流れを作り上げた。

この気迫。
この執念。
この情熱。

これぞエースのピッチング。

ナインは鼓舞されて、全てに好循環を生んでいく。

8試合59回1/3。
5勝1敗。
防御率1.37。
勝率.833。
60奪三振。

圧巻のセントラル・リーグ投手4冠。
全ての試合でクオリティ・スタート(6回3自責点以内)を記録している。

「エースの風格が出てきたと思いますけれど?」

試合後記者団に囲まれる彼に、キャプテン筒香嘉智が茶目っ気たっぷりに声をかける。

「いや…。まだまだです」

はにかみながら、謙虚に彼は応えた。

役者は揃っているのだ。

柱が立ち、本来の力を発揮すれば、チームの再建も、逆襲も不可能ではない。

ベイスターズの季節は、まだ始まったばかりだ。

左腕がうなれば
狙いは外さない
ピンポイントの技
攻めろ 攻めろ 昇太

横浜DeNAベイスターズ。
背番号21。
今永昇太。

THE FLOWER THAT BLOOMS IN ADVERSITY IS THE RAREST.
ピンチの時こそ自分が成長できるチャンス。

Go Beyond the Limit.