2019/04/06(土) 横浜スタジアム
ベイスターズ 9-2 ジャイアンツ
勝 国吉
負 澤村


球速161km。

スタジアムがどよめきに包まれる。

プロ10年目にして自己最速記録。

逆転した直後、5回から登板。
2イニングを無失点。4三振。

4年振りの勝利投手となり、彼はヒーローインタビューに立った。

ファンは知っている。
彼の本当の力を。
ここまでの苦悩の日々を。

だからこその大歓声なのだ。

1991年9月24日生まれ。
大阪府枚方市出身の28歳。

熊本県の秀岳館高校から2009年育成ドラフト1位で入団。

キャプテン筒香嘉智とは同級生にして同期入団。

3年目の2011年シーズン後半。
彗星のように一軍のマウンドに登場。

196cmの長身を活かしたダイナミックなピッチングで一軍のローテーションに定着。

前年に身売り話が頓挫し、あえなく最下位を迷走するチームの、数少ない希望の光となった。

このオフ、新球団横浜DeNAベイスターズが誕生。

中畑清新監督は、本拠地開幕戦のマウンドを彼に託す。

しかし、結果は残せなかった。

以降、チャンスは何度もあった。
それをものにすることは出来なかった。

着実にチームが力をつけていく中で、彼の出番は減っていく。

2018年シーズン終了後。
三上朋也、今永昇太、青柳昴樹と共に、オーストラリアに遠征。
オフ返上で試合に出場し続けた。

2019年オープン戦。
変わったのは投球フォームだけでない。
精悍な顔立ちが、自信に満ち溢れていた。

彼のダイナミックなピッチングは、新装なった横浜スタジアムに実によく映えた。

登板の度に自己最速記録を更新。

ファンの期待は最高潮となった。

「ここまで不甲斐なかった」

謙虚に語るその瞳は次の闘いに既に向かっている。

「ハマのダルビッシュ」
「遂に現れたスーパースター候補」

皆が待ちに待った、未完の大器の覚醒。

いよいよ本領発揮の時が来た。

新たな物語が、幕を開けた。

たたかうぞ
闘志みなぎらせて
勝利の海
ゆくぞ ベイスターズ

横浜DeNAベイスターズ。
背番号65。
国吉佑樹。

WORK’LL WIN WHEN WISHING WON’T.
願いが叶わないとき、勝利を勝ち取るのは努力だ。

Go Beyond the Limit.